令和5年度「いきものといっしょ」(3月27日)
3月27日(水曜)、インターナショナルゲートウェイ神戸名谷校(民間の学童保育施設)よりご依頼をいただき、こうべ動物共生センターのふれあい室で「いきものといっしょ」を開催しました。この春から小学校に入学する新1年生から3年生までの6名の子どもたちが参加してくれました。
こうべ動物共生センターのことは、「保護された犬と猫の新しい飼い主さんを探すところ」として知ってくれていましたが、人と動物が一緒に幸せに暮らす「共生」について学ぶ施設でもあることを伝えました。
この「いきものといっしょ」というプログラムでは、神戸市副読本「いきものといっしょ~みぢかなどうぶつに目をむけてみよう~」を活用し、人と動物の様々な関わりについて考えます。
まずは、自分の身の周りにどんな動物がいるかを出し合いました。
自分が住んでいる街では犬、猫、カラス、スズメ、ハト、をよく見かけるといったことや、家では「ハムスターを飼っている」と答えてくれた子もいました。
学校では「金魚を飼っている」、校庭で遊んでいるときにはチョウ、トンボ、などの「虫を見つけたことがある」と教えてくれました。
山に行ったときなど、自然の中ではヘビ、イノシシ、シカ、などの動物を見かけたと答えてくれて、中には絵を描いてくれた子もいました。
このプログラムに参加する子どもたちが毎回「楽しい」と感想を寄せてくれるのが、神戸の街のイラストマップの中から様々な人と動物の関わりを探すページです。
人と動物の関わりの場面をたくさん見つけてくれた子どもたちですが、一軒の家でたくさん猫を飼っている場面では「たくさん飼っていたらフードもたくさん買わないといけない」「お金がたくさんいる」と気がつきました。
フードだけでなく、病気予防や病気になったときの医療費や、世話をするための時間も必要であることをスタッフからお伝えしました。
さらにここで、災害時にペットがいる場合はどのように一緒に避難すれば良いのか、「同行避難」について子どもたちと一緒に考えました。
服の着替えやペットボトルの飲み物等の避難グッズをリュックに入れて背負うことを想定して、「猫はかごみたいな入れ物に入れたらいいのかな」「犬は一緒に歩けるかな」「うちは5人家族やから、ペットがいてもみんなで連れて逃げられる」「うちは3人やから、たくさん飼えない」と、具体的に避難をするときに、避難グッズ以外にどうやってペットを連れて行くのかを想像してくれました。
プログラムを実施しているふれあい室には、令和5年度実施の神戸市「ペットとの災害避難マップ」展示会の応募作品で、「第20回小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」で佳作に選ばれた避難マップを展示しています。「防災わんにゃんフェスタ」で掲示・啓発を行った資料もそのまま展示していますので、子どもたちに資料の説明も行いました。
同行避難について子どもたちの関心が高まり、「うちにハムスターがいるんやけど、一緒に連れていかないといけないね」「カブトムシはどうやって連れていこう?」と考えるきっかけになったようです。
昨年こうべ動物共生センターで取り組んだ「ペットとの災害避難マップ」作成の説明会の詳細は以下のリンクをご参照ください。令和6年度も説明会および展示会の開催を予定しています。
https://kobe-chai.jp/2023/10/bousaimap_230918/ (9月18日開催報告)
https://kobe-chai.jp/2023/10/bousaimap_230924/ (9月24日開催報告)
また、海に浮かんでるゴミを見つけて、「海で生きている動物がエサと間違ってゴミを食べてしまったら、海のいきものが死んでしまう」と意見を述べた子もいました。
「だから、ゴミはゴミ箱に捨てないといけない」と子どもたちから頼もしい意見が出ました。
「いきものといっしょ」のプログラムでは、このように、自分の身の周りにいる動物のために何ができるか、ということも子どもたちと一緒に考えます。
今回、プログラム実施のご要望をいただいたように、学童保育や子ども会等からのご予約にも対応させていただいています。
令和5年度は毎週1回(土曜または日曜)の実施でご予約をお受けしていましたが、令和6年度は月に2回(土曜または日曜)のほか、休館日以外で希望者の方と日程調整を行い、随時開催とさせていただきます。皆様からのお申し込みをお待ちしています。