令和6年度「獣医師の世界を体験しよう」(水族園のお医者さん)

5月11日(土曜)、神戸須磨シーワールドの獣医師・毛塚千穂先生を講師にお迎えして獣医師体験プログラムを開催し、低学年19名、高学年18名の皆さんが参加してくれました。

講師の毛塚千穂先生

「水族館の役割」の説明の後、水族園の獣医師の仕事についてのお話がありました。主に動物の健康管理をしていますが、それ以外にも死んでしまった動物がいた場合、その原因を調査して対策を考えるそうです。

その他、人口哺育や繁殖のサポートを行うなど、獣医師は病気の治療をするだけでなく、その生き物が適切な環境の中で健康に暮らすための調査や研究も行っておられます。

先生から子どもたちに「水族館動物の特徴は?」とクイズがあり、聞かれた子どもたちは一生懸命考えていました。

答えは…

「生活場所が水の中」ということや、「食べ物が違う」ということでした。

それ以外にも、犬や猫のように人間の側にいることがなく、距離も近からず遠からずの関係とのことでした。

今回、先生は検査に使う内視鏡カメラなども持ってきてくださり、実際にイルカが飲み込んでしまった葉っぱを内視鏡カメラで探す映像も見せてくださいました。

他にも水族館の動物たちが飲み込んでしまった異物には、小さなフラフープ、ビニール袋、ボールペン、亀がかじった配管の一部などがありました。

また、イルカのトレーニングはショーのためだけではなく、治療や健康診断などの際、お互いが負担にならないためにもトレーニングを行っているとのことでした。

その他に、ちょっと珍しいお話を紹介してくださいました。

以前、アナコンダが一度に48匹もの赤ちゃんを産んだことがあるそうですが、赤ちゃんアナコンダが自然界で何を食べるのかはそれまでほとんど知られていませんでした。飼育員さんと色々試した結果、鳥を一番食べることがわかったそうですが、自然界の中で生きている生き物が何を食べているのかを調べるのも、獣医師の大切な役割です。

終わりに、生き物の誕生から高齢になって最期までを見守るのも大切な仕事ですと教えていただきました。低学年、高学年の子どもたち全員が、先生のお話を最後まで熱心に聞いていました。

すでにニュースなどでご存知の方も多いかと思いますが、これまで「須磨水族園」の名称で親しまれていた水族館が、6月1日に「神戸須磨シーワールド」として新しくリニューアルオープンします。

また、たくさんの魚や海獣たちと出会えることを楽しみにしています。

神戸須磨シーワールド

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「獣医師の世界を体験しよう!」