令和5年度「お散歩診断」(3月14日)

令和6年3月14日(木曜)、渡辺先生をお迎えして今年度最後のお散歩診断を開催しました。

参加してくださったのが、なんと10組!たくさんの方が犬連れで参加してくださり、最高のお天気の中でにぎやかなプログラムとなりました。

講師 渡辺ひろ子先生

まずは犬具の確認をします。基本的なことですが、先生が1組ずつわんちゃんの首輪の状態を確認され、それぞれに合った首輪の大きさやシマリ具合などを教えていただきました。首輪は毎日付けているものなので、少しずつ緩んできます。安全に散歩できるように、しっかりチェックをします。

先生から、「今日は犬同士の距離を空ける。犬同士の挨拶はしない。そして、しかるより褒めることが大事です!」とアドバイスをいただいて、皆でいざお散歩コースに出発です!

お互いの距離を守りながら、一列になってゆっくりとしたペースで歩きました。

休憩タイムは、みんなでゲームをしました。「アイコンタクトが取れるかな」と「引っ張りを無くすぞ」の2つのゲームに挑戦です。

「アイコンタクトが取れるかな」は、1回だけ名前を呼んで少しでも目が合う、振り返ることができたらOKです。周囲に気を取られることが多い散歩中でも飼い主を忘れないように、1回の呼びかけで、飼い主の方を向かせる意識を繋ぐ練習です。呼ぶときは、明るい声で呼ぶことがポイントのようです。

アイコンタクトできた飼い主さんは、思い切り笑顔で褒めてあげていました。

次に、「引っ張りを無くすぞ」ゲーを行いました。

①「前に気になるものがある」ので引っ張る

②「こわっ!逃げたい!」で引っ張る

同じ引っ張りでも①はポジティブなもので、②はネガティブなもの。それぞれ理由が違うことをお話ししてくださり、皆さんも納得して頷いておられました。

まずは自分の真横にわんちゃんがくるように、リードを短く持ってポジションを取る。持ったリードは小指が下になるように持ち、わんちゃんが引っ張ったら止まる。振り返るか、リードが緩んだら思い切り褒める。

いつリードが緩んだのかを判断するのかが難しいようでしたが、皆さん熱心に取り組まれていました。

先生より、平和に歩くのに必要なものとして「安心・ルール・コミュニケーション」とお聞きしました。犬は人間よりも鼻も耳もいいので、音は人間が聞く大きさより数段大きく聞こえているなどのことを理解して欲しい。犬の気持ちを考えることが大切です。

「犬が人間の社会は怖いと思っているなら、怖がるところで飼い主がその子を守る盾になりましょう」「飼い主のそばでリードを引っ張らずに歩くには、リードは短く持って、犬が行きたい方向に勝手に歩かせない できたら褒めてあげて」「犬が自分の行きたいところへ行くのは、飼い主を忘れているということ」「キチンと歩くときと、リラックスして歩くときのメリハリをつけてあげてください」「時折目を合わせて優しくお話しをしたり、お利口のときを見逃さずに優しくいっぱいほめてあげてください」と話してくださり、平和に歩くには「犬の勝手にさせない。犬は知らないから根気よく教えること。飼い主の努力ですが、ルールに縛られたお散歩にならないように一緒に楽しいお散歩にしてください」と教えてくださいました。

帰りは、皆で穏やかにお散歩を楽しんでゴールです。

お散歩中に困っていることがあると質問がありました。「拾い食いをするのですが」と言われると、他の皆さんも思い当たるふしがあるのか、大きくうなずかれています。

まずは、飼い主が先に異物に気づくことが大切。見つけたらリードを短くして避ける。一旦咥えた物を出させるのは難しく、それが続くと本気咬みに変わっていくので注意が必要です。先ずは回避。回避できたら褒めるとのことでした。

次の質問は、「散歩中、ずっとにおいを嗅いでいる」というもの。

ただ好奇心で嗅いでいるときと、不安で確認がしたくて嗅いでいるときもあるので、名前を呼んで飼い主の方へ意識を向かせるようにと教えてくださいました。

そして最後に、「このプログラムの時間内で出来たとしても、それでコロッとすべてが変わることはありません。これから毎日コツコツと今日やったことを続けてください。魔法のしつけはないです。長い目でみて続けてください」と締めくくられました。

しかるより褒める。最後の印象を「楽しかった~」で終わらせられたら、お互いに良いお散歩時間になることを教えていただきました。

次回は、来年度の5月に開催予定をしておりますので、多くの皆さまのご参加お待しております。

お散歩診断