2024.01.07

令和5年度「来所相談」(1月)

当センターでは、事前予約制で来所によるご相談をお受けしています。

実施実績:1月7日(土曜) 2件

      22日(月曜) 1件

相談犬種:ミニチュア・シュナウザー(2歳4ヶ月オス)/トイ・プードル (7ヶ月メス)/トイ・プードル(9歳4ヶ月)

【ミニチュア・シュナウザー 2歳4ヶ月 オス】

・家の中のトイレで排泄できない。子犬の頃はトイレで排泄していたが、散歩をし始めたら家でしなくなった。定期的に庭か散歩に出て排泄させている。また、散歩のときにかなり引っ張り、吠えるというご相談です。

家の様子をお聞きすると、先住犬(ミニチュア・シュナウザー(13歳オス))のトイレと隣接してトイレを置いているとのことですので、隣接して置いてあるトイレを離すことと、先住犬にマーキングされないように周りを囲って排泄時のタイミングでトイレに連れて行き、そこで排泄を促す言葉かけをすることを提案させていただきました。

また、外での排泄時にも「ワン、ツー」などの声がけをして排泄を促すことを繰り返すことをアドバイスしました。

お散歩中の引っ張りについては、日常生活の中で基礎的なトレーニングを心がけ、特に名前を呼んで近くに呼び寄せるトレーニングを繰り返すことをアドバイスさせていただきました。

犬が散歩時に引っ張ろうとするときには、飼い主が呼び寄せて横につけるよう心がけると共に、リードを常時張らないようにコントロールするようにお伝えし、犬の行きたいところについていくのではなく、飼い主主導の下で、犬の方が飼い主についていくようにすることを心がけるようにお伝えしました。

相談の後、外でトレーナーの見本をお見せしながら呼び寄せのやり方を体験していただきました。

【トイ・プードル 7ヶ月 メス】

散歩が怖いのか、すぐ帰ろうとする。そのため散歩は家の周りだけで、他の犬と出会っても逃げ回って交流できない。一旦離れると捕まえられない。拾い食いをする。銀杏、ガム、タバコのフィルターなどを口に入れるなどのご相談でした。

日常生活の中で基礎的なトレーニングを心がけ、呼び寄せると来るように教えることを提案し、具体的なトレーニング方法についてもお伝えしました。

おもちゃなどについては与えっぱなしではなく、飼い主の管理の下でその都度出して遊び、遊び終わったら片付ける習慣をつけるように提案させていただきました。

日常のトレーニングを繰り返し、家の外でも飼い主の指示に従えるよう徐々にトレーニングの幅を広げることをおすすめしました。

拾い食いに関しては、基礎的なトレーニングを行った上で食べる前に飼い主が見つけ呼び寄せて止める指示を与えることや、道路に事前に食べ物などを置き犬が近づく前に飼い主が止める練習をすることを提案させていただきました。

また、クレートトレーニングについても具体的な方法をお伝えさせていただきました。

【トイ・プードル9歳4ヶ月 メス】

「吠える/遊んでいたり、撫でていたら急に咬みつく/おしっこをシートでしてくれない」

知人から引き取った犬とのことです。以前の飼育の様子は詳しくは聞かせてもらっておらず、あまりかまってもらっていなかったように思うとのこと。引き取った直後はおしっこシートでトイレができていたが、来てから1ヶ月でシートでしなくなり、あちこちでするようになった。
ご主人様にアレルギーが出てしまい、ケージの中で過ごさせる時間の方が長くなってしまったので、部屋に出す時間を長くしたい。今は、出すときにはオムツを使用している。物への執着が凄く、咬むときは前触れもなく急に咬むというご相談でした。

ケージに入っている時間が長いとのことについては、、できるだけこまめに外へ出すように、部屋のあちこちでトイレをしてしまうことについては、ケージから出してあげたときにケージに自由に出入りできるように扉は開放しておき、トイレを広めのスペースにして、いつでもケージ内でトイレができるようにして様子を見ていただくことにしました。

前の飼い主さんの飼育状況がわからないので、基本的なしつけを行います。まずはおやつを使って「オスワリ」をさせます。できたら、おやつをあげます。次に、名前を呼んで、飼い主の元に来たら「オスワリ」。できたら、おやつをあげて褒めます。

咬む行為については、咬まれたときに「イタッ!」と言って、犬が口を離したらしばらく無視する。怒ると興奮して余計に咬んでくることもあるので、無視をしてかまわないでひとりにして、自分から寄ってくるまで待ちます。
そして改めて「呼んだら来る」。これを繰り返します。呼ぶときはおやつやおもちゃなど、物を使って誘導します。物への執着があるのであれば、おもちゃを渡したらずっと与えっぱなしにしないようにして、1つのおもちゃに執着しだしたら、別の物でも誘導します。離したら出しっぱなしにしないで、その都度片付けるようにします。

「褒めてくれる」ということを覚えさせて、怒ると逃げるか反抗するだけなので、「怒る」ことはせず、「かまってほしい」というシチュエーションを多くつくってあげてください。9歳という年齢ですが、今までにしつけのトレーニングを受けたことがない可能性があるので、初歩から根気よく続けて貰う必要がありますとアドバイスさせていただきました。

「呼んだら来る」「来たらオスワリ」の実施を繰り返して、飼い主の元に行ったらおやつをくれたり、遊んだりしてくれるという楽しみを覚えさせてあげます。
いきなりたくさんはできないので、まずは1分程度のトレーニングから繰り返し、慣れたら時間を長くしていくようにしてあげてくださいと助言させていただきました。

これからは、わんちゃんが「自ら考える」ことを意識してトレーニングを続けていってもらいたいと思います。

共生センターでは、犬猫の譲渡事業を行っております。大人になったわんちゃんを新たに家族として迎える時には、まずはそのわんちゃんのありのままを受け入れ、寄り添いながら、信頼関係をつくっていただけたらと思います。

当センターでは、一度のご相談でなかなか解決できない場合も、再度、相談に来ていただくなどしながら、一頭一頭に合わせたアドバイスをさせていただき、飼い主さんと共に問題解決を考えています。

事前予約になっておりますので、ご希望の方は下記リンクよりお申し込みください。

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