2022.11.30

令和4年度「来所相談」(11月)

当センターでは、事前予約制で来所によるご相談をお受けしています。

11月は11日(金曜)に1件、19日(土曜)に2件の相談をお受けしました。

1件目の柴犬のケースは、「お散歩中や庭で過ごしているときに、トラックや自転車、通行人の音に対して怖がり吠える。散歩中対象物から逃げようとして引っ張ったり、通り過ぎるまで動かない」「異食」「ハーネスを着けるときに嫌がる」といった内容でした。

飼い主の指示に従えるように「オスワリ」「フセ」「マテ」等の基礎的なトレーニングを習慣として行いつつ、庭で放しているときに吠える気配を感じたり、吠え始めたら指示を与えて飼い主に注目するように誘導し、対象から気を逸らしながら部屋の中やクレートなどに入れて吠え続けさせないよう気をつけることをアドバイスしました。

異食については犬が見つける前に阻止するか、飼い主の目が届かない場合は近くに置かないように気をつけることをお伝えしました。

また、ハーネスを着けるためには、日頃から体のどの部分でも触れることができるようにすることが大切です。ご褒美を与えながら少しずつ触る練習を繰り返ることで、嫌がる部位を無くしていくことが可能になりますので、日々のトレーニングを心がけるようにとアドバイスしました。



2件目のミックス犬の相談は、「他の犬との関係は良好で犬連れの人には近づくこともできるが、街中で出会う見知らぬ人や、登下校時の子どもの集団は特に怖がり、リードを引っ張りその場から離れようとする」という行動にどう対処すれば良いかという内容でした。

見知らぬ人が苦手になった原因の一つとして、子犬の時期にたくさんの経験をして社会性を身に付ける「社会化期」に、様々な人と関わる経験が少なかったのではないかということが考えられます。怖がっている状態のまま登下校時等の人が多い時間帯に人の多い場所を散歩するのではなく、人通りの少ないところで見知らぬ人と出会ったときに「オスワリ」「フセ」等の指示を与えて、その場から動かず落ち着いてやり過ごす練習からお勧めしました。お散歩中のリードの取り扱いについてもアドバイスしました。

3件目のトイプードルは「分離不安で怖がり」「自己主張が強い」「人が好きすぎて、他犬への嫉妬が目立つようになってきた。飼い主に甘えにくる他の犬に激怒する」という相談内容でした。

中でも、他の犬に対して牙をむいて威嚇する行動については特にお困りの様子でした。生活スタイルについてお尋ねすると、日常的に部屋で自由に過ごさせているということだったので、クレート等の決まった場所で静かに過ごせるようにするトレーニング方法についてお伝えしました。同時に飼い主の指示に従えるように基礎的なトレーニングを習慣づけ、落ち着いて過ごすことから問題の解消へつなげていくことをアドバイスしました。

来所相談は、訓練士や愛玩動物飼養管理士等の有資格者が皆さまのお困りごとに対して、一頭一頭に合わせたアドバイスをさせていただきます。

事前予約は下記リンクよりお申し込みください。


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