令和6年度「獣医師の世界を体験しよう!」(エキゾチックアニマル)

7月24日(水曜)、北須磨動物病院院長 佐々井浩志先生を講師にお迎えして「獣医師の世界を体験しよう!エキゾチックアニマル」を開催しました。今回は27名の参加があり、子どもたちは身を乗り出して熱心に聞いていました。

「動物を助けるために楽しくお仕事しています。白衣を着たプロは頑張っています」と、最初に挨拶がありました。お話もスライドもテンポよく進めてくださり、子どもたちにも質問をして手を挙げてもらうなど、1時間があっと言う間に過ぎました。

「この足跡は何のどうぶつ?」のスライドでは、先生にこの足跡の動物は何かな?と聞かれると、子どもたちはどんどん答えて当てていきました。分からなかった子どもは「何の動物かわからなかった足跡があるので、もう一度教えてください」と熱心に聞く姿も見られました。

佐々井先生は「レントゲン検査」「CT検査」「内視鏡」「エコー検査」などを使って病気の原因をみつけて治療されています。この中でも、「CT検査」はすごいものだそうでCT検査をして、原因がわかったから手術をしたら元気になったとお話ししてくださいました。小動物の歯の治療から骨折の治療など、人間が受けている治療を小動物にできる技術をもっておられる先生です。「エコー検査」は体を切らなくても体の中の悪いところが見えるという検査ですとお話ししてくださいました。これらの機材などをもっている動物病院はそうないそうです。

「内視鏡もすごいんです!」とお話ししてくださったのが、「ヘビがご飯をたべないんです」といって来られた飼い主さんのお話です。いろいろ原因を調べてそのご飯を食べなかった理由が、「ペットシーツを1枚丸ごと飲み込んでいた」ことでした。ペットシーツの上に食べ物をこぼしてしまい、その匂いでペットシーツを飲み込んだのではとのことでした。それを内視鏡を使って取りだしたという治療の実際の動画も見せていただきました。これは本当に貴重な動画だそうで、獣医師を目指す方々にも提供する資料とお聞きしました。

子どもたちの質問も受けてくださいましたが、次から次へと手を挙げてくれたので時間が足りないくらいでした。

先生は「病院で治療だけしているのではなく、動物園や水族園でも治療に行っていて、幼稚園から大学まで行ってお話したり社会貢献もしています。未知への挑戦、研究など喜んでおこない、そしておこなったことを喜べる人は幸福です。みんなも好奇心を大切にして夢を抱いてすすんでください」と話され、「生き物から学べることは、動物はどんなにつらくても諦めない。生きることを諦めない。生きようと頑張ります。私たちは動物の痛みや苦しみを理解して、最後の日まで見守ろう。みんなも健康と命を大切にしよう!家で飼っている動物を大切にしてくださいね」と締めくくられました。命の大切さ、最後まで責任をもって飼うということまで教えていただいた佐々井先生でした。

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「獣医師の世界を体験しよう!」