令和5年度「わんちゃんお出かけセラピー」(3月27日)

3月27日(水曜)、こうべ動物共生センターにおける福祉施設への訪問ふれあい活動、《アニマルセラピー動物ふれあい事業》の一環として、しあわせの村内にある高齢者施設「神港園しあわせの家」で「わんちゃんお出かけセラピー」を実施させていただきました。

2回目の訪問となりますが、皆さまから「また来て欲しい」などの高好評をいただいておりましたので、スタッフ一同、張り切って訪問させていただきました。

公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)の皆さま

実施にあたっては、公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)様より、獣医師の先生とボランティアの皆さんが4頭のわんちゃんを連れて参加してくださいました。

公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)

施設の利用者20名が待っておられる会場にわんちゃんたちが登場すると、皆さんの顔が活き活きとした笑顔になり、目にも輝きが見られました。

共生センターの適正飼養アドバイザー会議でもお世話になっている獣医師の村田香織先生から順に各わんちゃんの自己紹介をしてもらった後、「早速行きましょう!」の合図で皆さんのところへわんちゃんを連れて行って、ふれあいを体験していただきました。

その際、お一人おひとりに「膝の上に乗せての大丈夫ですか」と確認をしてからわんちゃんをお膝の上へ。
膝の上でふれあうときには、衣服に毛が付かないようにタオルやブランケットを敷いた上にわんちゃんを乗せるようにしています。膝に乗せることで、わんちゃんの暖かさや息づかいも感じることができます。
ふれあいをされた皆さんは、わんちゃんに対してとても優しく接してくださり、わんちゃんたちも膝の上や椅子の上ですっかりくつろいでいました。

これまでに一度も犬に触ったことがないという方や、少し躊躇しておられる方もおられましたが、勇気を出して撫でてみると急に穏やかな笑顔になり、犬に優しく声を掛けてくださったり、話しかけておられる姿がとても印象的でした。
中には犬の扱いに慣れておられる方もいて、最初からずっと撫でておられました。施設のスタッフの方々も「笑顔が見れた!」と皆さんの様子を写真に収めておられました。ご家族の皆様からも、こうした入所者様が楽しそうに過ごしておられる姿の写真が見たいとの要望もあるとお聞きしました。

ふれあいの休憩中に、アリスちゃんが輪っか状にした手の中をジャンプしたり、足の間をくぐり抜けたりする特技を披露してくれました。
参加者の皆さんにもボールを投げてもらい、取りに行って咥えて戻って来る技も披露してくれて、皆さまからたくさんの拍手をもらいました。

JAHAの訪問活動には、参加基準を満たしたわんちゃんと飼い主さんが参加しており、わんちゃんの事前の健康チェックはもちろんのこと、前日のシャンプーなどの衛生管理の他、犬にかかる負担軽減のルールなどが細かく規定されています。そうした基準をすべてクリアした上で実施されていますので、施設管理者の皆さまも安心して受入れてくださっています。

雨模様の合間に現れた晴天に恵まれ、皆さまの日頃の行いの恩恵を受けつつ、施設の皆さまから「また来てくださいね」の温かい言葉をいただいて終了となりました。

こうべ動物共生センターでは、しあわせの村内の施設等との連携した事業の成果を広く市民へ発信し、「人も動物もずっと一緒に幸せに暮らせるあたたかな神戸市」を実現するための事業を行っております。

セラピー研究フィールドアドバイザー – こうべ動物共生センター (kobe-chai.jp)

今年度はこれで終了となりますが、来年度も引き続き人と動物の共生に関わる事業を実施していきます。