令和5年度「いきものといっしょ」(10月21日)
10月21日(土曜)、「いきものといっしょ」受講希望のわんちゃん連れのご家族が来所され、プログラムの受講中、わんちゃんも一緒に飼い主さんのそばで過ごしてもらいました。
※ふれあい室への入室には、狂犬病予防注射接種済みの証明が必要です。
「いきものといっしょ」は、神戸市の副読本を使って、人と動物の様々な関わりについて学ぶプログラムです。参加してくださったご家族は、普段から犬や猫の保護活動に関心を持っておられて、いつかそうした動物の保護活動にボランティアとして携われたら…とのことで、この機会に人と動物の関わりについて学んでみたいと思って受講を決められたそうです。
副読本の内容に沿って自分たちの身の周りにどんないきものがいるかを出し合った後、神戸で暮らす人と動物の関わりを探すイラストマップのページでは、箱に入れて捨てられている猫たちや、1軒の家にたくさん猫のいる場面を最初に見つけてくださいました。「多頭飼育の結果、こうなってしまったのかな」と飼い主さんの背景を想像してくださり、このような状況を生み出さないために「手術をして子猫が生まれないようにしたり、自分で新しい飼い主を探す」ということを親子で考えてくださいました。
保護活動をしたいと語ってくださっているように、身の周りにいる犬や猫についても、日頃から何かできることはないかと考えておられるとのことでした。
また、犬を動物病院に連れて行っている場面では、「調子の悪いときだけではなく、病気予防のワクチン接種のために病院に連れて行っています。うちの犬は病院が苦手なんですけど…」と現在一緒に暮らしているわんちゃんの様子も聞かせてくださいました。
イラストマップで様々な人と動物の関わりについて考えた後、副読本の最後の内容として、「動物の気持ちを考えて、私たち人間がどんなことに注意すれば良いか」を自分の意見としてまとめてもらいました。飼い主はペットの健康管理のために動物病院に連れて行きますが、「(動物病院から)早く帰りたいよ」「嫌だけど仕方ないか…」と一緒に来ていたわんちゃんの気持ちを代弁してくれていました。
一方、自然の中にいて人間が世話をしない野生動物については、「近寄らずにそっとしておく」「エサをあげると自分でエサをとらなくなるからエサをあげない」「自然を守る」といった意見も述べてくれました。
プログラムのアンケートでは、「改めてペットや他の動物との関わり方を勉強し直すことができた」「ペットがどんな気持ちか考えることができて良かった」といった感想を寄せていただきました。
「いきものといっしょ」は、私たちと共に生きる大切な「いのち」について、ご家族で一緒に考える機会にもなっています。家庭に帰られてからも「共に生きる=共生」について学んだことを振り返っていただけると幸いです。
「いきものといっしょ」は週に1回(土曜日または日曜日)に開催していますが、開催日にタイミングが合わない場合は、こうべ動物共生センターまでご相談ください。
皆さまのご参加をお待ちしています。
いきものといっしょ