令和5年度「お散歩診断」座学(12月14日)

通常は、わんちゃんと一緒にお散歩しながら外を歩く「お散歩診断」ですが、今日は飼い主さんだけでの座学、「犬たちの本音のおしゃべり お散歩編」を渡辺ひろ子先生を講師にお迎えしてふれあい室で開催しました。

講師 渡辺ひろ子先生

今回は6名の方が参加されましたが、皆さん思い当たるところがあるようで、うんうんと相づちを打ちながら受講されていました。

人間は、多くの場合言葉でコミュニケーションをとりますが、犬は人間の言葉がしゃべれないので、ボディランゲージ(身体の動かし方)でコミュニケーションをとります。

「犬はボティランゲージを使ってたくさんの気持ちを表現していますが、人間側が読み取れていない。今日は、その犬の声を読みとりましょう」とお話しがあって始まりました。

コミュニケーションのひとつに尻尾振りがあって、「嬉しい」という表現をしていると思っている方は多いのではないかと思います。しかし、その尻尾の高さ(位置)によって読み取りが違っていて、怒っていても尻尾を振ると教えていただき驚きました。上向き、水平、下向き、巻き込みの4つの尻尾の高さのサインで気持ちを読み取っていくのだと教わりました。

犬は耳でもコミュニケーションをとっており、前向き、横・後ろ向きの2つから気持ちを表現していて、他には目、姿勢でも会話をしていると聞いて、たくさんの驚きがありました。犬は、全身を使って気持ちを表していたんですね。

次の「ウチのコどのタイプ?」と題したお話では、「元気いっぱい!張り切りタイプ」(前を歩く)「えっへん!自信満々タイプ」(引っ張る)「怖いよ~不安タイプ」の3つのタイプについてお話しをいただきました。

先生が、「短時間にたくさんのボディランゲージが見られますよ。分かりますか?」とスライドを見せてくれました。ほんの数秒の間に耳が前向きから横になった、尻尾が平行だけど上に立つなどの変化を見て、参加の方々からは思わず「え~」という声が聞かれました。犬は、短時間の瞬間にたくさんのサインを送っているのです。

スタッフの先生が犬役になって、例題も見せてくださいました

散歩では、犬は飼い主さんの横を歩くという「ルールを作る」、犬が困っていたら飼い主さんが盾になり「守ってあげる」。状況によってリードを長く持ったり、短くしたりして使い分ける。リードを短くすると犬は飼い主の横に寄せることができるので、「私のそばに居なさい。守ってあげるから!」と犬が苦手なものから守ってあげることができるので、犬が飼い主さんを信頼します。

ずっとリードが短い状態で横に居るのではなく、苦手な対象物が無くなったら長めにして自由に歩かせるなどのメリハリをつけて、「できたらしっかり褒める!いっぱい褒めてあげてください」と教えてくださいました。

先生が、先程の3つのタイプから、「飼っているわんちゃんはどのタイプでしたか?」と参加された一人ひとりに質問されました。皆さんは講座の内容をよく理解してくださっていましたので即答しておられ、それぞれに先生からアドバイスがいただけました。まずは、自分のわんちゃんの性格を知ることが大切です。

参加して下さった方からは、「分かりやすくて本当によかった」「すぐに他の犬に吠えて、挨拶もできずに嚙みそうになっていたが、すぐに試してみます!」「盾になる方法をやってみます」「初めて犬を飼ったので、とても勉強になりました」「今度は一緒に歩くプログラムに是非参加します」など、嬉しい感想をたくさん聞かせていただきました。

ボディランゲージから気持ちを読み取れるとわんちゃんとの会話が増え、楽しいお散歩ができますね。

次回の「お散歩診断」は来年の3月14日に予定しております。今年度最後の実施となりますので、是非皆様のご参加お待ちしております。

「お散歩診断」