令和5年度「いきものといっしょ」(9月30日)
この日は、子どもさん3名とお母さんが一緒に参加してくださいました。
副読本「いきものといっしょ」を使って実施をする前に、スタッフが皆さんの身近なところにどんな動物がいるのかをお尋ねしています。こちらのご家庭では家で保護猫を2匹飼っているとのことで、猫のことをとても良く知っておられて、いろいろお話してくれました。
また、山よりも海の方が家から近いからと、魚の名前もあげてくれました。
山にはどんな生き物がいるかを考えてもらうと、「キノコ!山には微生物がいる」と大人顔負けの答えや、「ドングリも成長している」と、動物以外にも山で生息している植物などについてもいろいろと考えてくれました。
3人とも楽しそうに考えながら思いついた動物たちの絵を描き、綺麗に色も塗ってくれました。
「神戸にくらす人とどうぶつたち」というイラストマップのページでは、暮らしの中で目にする様々な場面の人と動物が描かれています。子どもたちはその中からいろいろな動物を見つけていきますが、神社にいる狛犬を見て「これは神様のペットだから生きている」と丸を付けていました。これまでに多くのご家族がこのプログラムを受けてくれていますが、子どもたちの想像力には毎回驚かされます。
海辺に箱に入れられて捨てられている猫のイラストでは、「ここに捨て猫がいる」という子どもの発言に、お母さんが「どうして捨て猫ってわかったの?」と聞いておられる場面があり、「箱に入れられて悲しそうな顔をしているから」と返答していました。
そしてマンションにあふれている猫のイラストを見たお母さんから「猫は沢山赤ちゃんを産むから、そのままにしていたら一年で増えてしまう」と聞いた子どもさんは、「生まれないように手術をしないといけない」と、人と猫が共に暮すことについて話が広がっていました。
お母さんは、「妹は人見知りで知らない人とはしゃべれないけれど、今日はとても楽しそうにいろいろと話をしていました。自分の好きな動物のことだったら、積極的に話ができるのですね」と驚いておられました。
ご家族で、改めて身近ないきものとの関わりを考えていただけたようでした。
「いきものといっしょ」は、お子さんだけでなくご家族で一緒に学んでいただくことができるプログラムです。ふれあい室での学びだけでなく、家に帰ってからもご家族の日常の中で、人と動物の共生について会話をするきっかけになることを願っています。
週に1回(土曜日または日曜日)に実施しておりますので、ご予約をお待ちしています。