令和4年度「お散歩診断」(11月19日)
秋晴れの気持ち良い午後、渡辺ひろ子先生とアシスタントの先生2名をお迎えして「お散歩診断」を開催しました。
今回のテーマは、「飼い主とコミュニケーションを取りながら歩く!」です。
周りに知らない人や犬がいても、しっかり犬同士の距離をとって歩きます。
しあわせの村の中の散歩道を、先生からアドバイスをいただきながら歩きます。
途中の広場で休憩をし、そこでゲームをしました。
最初は「おともだちインタビューゲーム」です。
このゲームでは、飼い主が今回参加しているそれぞれの犬たちの所へ行き、名前とその名前の由来を聞きます。その際、自分の犬は自分の左横に付けて犬の落ち着ける距離をはかり、インタビューをしながら犬の様子を観察して、次々と違う犬のところへ挨拶に行ったときに自分の犬がどこを見ているのか…という目線に注意をはらいます。
犬が何を考えているのかを把握するには、犬の目線がどこを見ているかを知ることが大切です。犬同士が互いに見つめ合っていると5秒で吠えたくなるそうで、そんなときには名前を読んで気をそらす等、吠えないようにする工夫が必要です。
次のゲームは「秋と言えば!ゲーム」です。
3人の先生とジャンケンをし、自分が勝てば先生から「秋と言えば?」と聞かれます。
「秋と言えば…焼き芋!」等と答え、先生からその答えが「秋」に適していると認定されれば次の先生とジャンケン…という具合に進んでいきます。このゲームでは、飼い主同士が知らない人と話をするとき、犬との距離を踏まえて話をするためのスキルを学びます。また、犬の正面に人が立つと犬が怖いと感じるため、真正面ではなく少し体をずらして立って話をしたり、距離を考えることで犬の怖いという気持ちをやわらげることにもつながります。また、飼い主がリラックスし、安心だと思っていると、犬もリラックスできるそうです。
3つめのゲームは「おいで!競争」です。
犬にロングリードを着けて先生に持ってもらい、飼い主が木の陰に隠れて犬の名前を呼びます。皆さん、愛犬の名前を必死に呼びました。
一目散にわき目もふらずダッシュで飼い主のところまでやってくる子、途中でいろいろな物に気が散ってしまってゆっくりやってくる子などそれぞれですが、みんな飼い主のもとにたどり着きました。離れたところにいる飼い主に呼ばれて、飼い主のもとに戻ることを一般的に「呼び戻し」と言いますが、戻ってきたときに飼い主が心の底から褒めることで、犬は飼い主のもとへ戻ることが楽しくなります。今回参加した犬たちも、飼い主にたくさん褒めてもらい、尻尾をぶんぶん振って応えていました。また、一回一回、きちんと褒めることで犬とのコミュニケーションを図り、信頼関係を深めることができます。そして、この「呼び戻し」がしっかりできていると、散歩中に手からリードが離れたしまったときなどに事故を防ぐことにもつながり、犬の安全を確保することができます。
ゲームが終わったら、先生方からお散歩時の助言をいただきながら共生センターまで戻ります。戻ってからは、「飼い主と一緒に、途中にある障害物に気を取られずに歩けるか?」に挑戦しました。「途中に置かれたバッグや先生の動作に気を取られることなく歩けたら褒める」「バッグを気にしていてもそれから気がそれたら褒める」という2つのポイントにアドバイスをいただきます。置かれているバッグに意識が向くこと自体は問題ないのですが、気にしすぎるとその行動が止められなくなってしまうため、気にしすぎる前に飼い主の方に気持ちが向くようにすることが大切です。
今回参加された方から、「どうしても吠えてしまったときにはどうしたら良いか」と質問がありました。
先生からは「どんな犬に吠えているのか?ということをよく観察することが大切です」とお答えがありました。「よく観察することで、どのような状況でどんな犬に吠えるかを見極め、「吠える前に止める」ことにまずは1ヶ月チャレンジし、1ヶ月成功したら次は…という具合に延ばしていき、6ヶ月できれば1年できるようになっていきます」とアドバイスをいただきました。
皆さん、とても勉強になったとの感想をいただきました。
また、プログラム終了後にも先生に熱心に質問をする姿が見受けられました。
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