令和4年度「いきものといっしょ」(4月30日)
4月30日(土曜)、「いきものといっしょ」にご家族3名で参加してくださいました。事前予約はされていませんでしたが、このプログラムは飛び入りでも受講していただけますので、土曜日の午前中のほか、ふれあい室の開放時間内に直接スタッフにお声掛けくださっても大丈夫です。
センターのふれあい室はわんちゃん同伴もOKですので(狂犬病予防注射接種済などの条件があります)、本日のご家族はわんちゃんも一緒に参加してくれました。副読本で学んでいる間、オスワリしたりフセをしたりして、落ち着いて過ごしてくれていました。
「いきものといっしょ」のプログラムでは、神戸市副読本「いきものといっしょ~みぢかなどうぶつに目をむけてみよう~」を使って、様々な人と動物との関わりについて考えます。教材の内容を少しだけご紹介させていただきますね。
私たちは、たくさんの動物と関わりながら生きています。自分の身の周りにどんな動物がいるか書き込みながら、自ら人と動物の関係性に気づく教材となっています。
家庭の中で共に生活をしている「ペット」は、私たちの家族の一員であり、人間が最後までお世話をします。今回参加いただいたご家族は、日々わんちゃんと一緒に生活を共にされているので、「ペットは生きている間ずっとお世話をする」という実感を当然のこととして持っておられました。
「学校などで飼育している動物」は、みんなで大切にお世話をして、その動物の生態について調べたり、いのちの大切さについて学びます。通っている小学校ではウサギがいるそうですが、以前はクジャクもいたのだとか。それぞれの動物がどんなエサを食べ、どうすれば快適に過ごせるのか、学校で動物を飼育する場合には、家庭のペットと同様、考えなければならないことがたくさんあります。
自然の中で生きている「野生動物」は、人間が世話をせず、自分の力で食べ物を探して生きていますが、六甲山や公園などの自然環境を人間が守らなければ生きていくことができません。
このように、私たちの周りには様々な動物が生きていて、いろいろな関わり方をしています。副読本では、「神戸にくらす人とどうぶつたち」というイラストを使って、こうした関係性を楽しみながら学ぶ工夫がされています。
「ひとつの建物に猫がたくさんいる!」と気づいてくれました。「ひとつの家族でお世話する動物の数が多すぎると、最後まで充分にお世話ができないかもしれないですね」とスタッフが補足します。
「猫が車にひかれそうになっている!」という場面では、共生センターで動物を譲渡する場合や飼い方相談などでは、「事故に遭ったりせずに安全に暮らすために、猫は家の中だけで飼ってくださいね」と飼い主さんにお伝えしていることを説明させていただきました。
「犬と遊んでいる人がいる!」と気づいたのは、さすが、わんちゃんと一緒に生活されているご家族ですね。
また、海に浮かぶゴミの絵を見て、「ゴミのポイ捨ては良くない!」といった意見も聞かせてくれました。海で生きる動物が誤って食べてしまうことも考えられますし、環境を汚すことは地球全体の問題ですので、私たち人間ができることを考えるきっかけにもなります。お子さんから出た意見を保護者の方とも共有することができましたので、家に帰ってからも一緒に学びを深めてくれているのではないでしょうか。
最後に、動物たちと関わるときに、どんなことに注意すればいいのか、自分たちにできることを考えました。
「犬と遊んだり、たくさん散歩する」と書いてくれていたので、お家のわんちゃんとのお散歩時間について「一日どれくらの時間お散歩されているんですか?」とお尋ねしたところ、「朝1時間半、夕方1時間くらいです」とのお返事が。1歳の若いわんちゃんということで体力もあり、ご家族もたっぷり時間を取ってコミュニケ―ションを取っておられるようです。
アンケートでは、「神戸の街で暮らす人と動物の関わりを探すところが楽しかった」という他に、「動物の本を読んでみたい」と書いてくださいました。「いきものといっしょ」を学ぶふれあい室では、子ども向けの絵本や読み物も取り揃えています。わんちゃんも一緒に入っていただけるお部屋ですので、散歩の行き帰りに是非立ち寄ってもらえればと思います。
「いきものといっしょ」は、毎週土曜日の午前中(10:30~11:30)に開催し、事前予約制となっておりますが、開催時間にタイミングが合わない場合はご相談ください。皆さまのご参加をお待ちしております。