令和7年度「猫についてもっと知ろう!」(7月19日)

講師にもみの木動物病院の村田香織先生をお迎えして、「猫についてもっと知ろう!」を開催しました。

猫をすでに飼っている人や、これから飼いたい人にとっても、とてもわかりやすく猫のお話をしていただきました。

まず、飼い主が守るべき3つのルールとして①飼い主がペットとの暮らしを楽しんでいること。②ペットが幸せであること。③周囲の人にも幸せを!(少なくとも周囲の人に迷惑をかけない)ということをお話されました。

そして、それは「情動伝染」といって、ペットが幸せなら周りの人間も幸せになるとのことでした。

動物が幸せであるためにアニマルウェルフェアの5つの原則(自由)ということがありますが、その中でも「正常な行動をする自由」ということがあります。

では、猫にとっての正常な行動とはなんでしょう。

猫はほぼ野生に近い動物で20~30年くらい前までは家の中と外を自由に行き来しながら生活していましたが、今は室内飼いが主流になっているため、欲求不満の猫が増えているとのこと。

室内飼いは事故や感染症から猫を守る観点や周囲の人に迷惑をかけないという観点では重要なことですが、うまく室内で猫の欲求を満たしてあげられないことが猫の問題行動にも繋がってしまっているそうです。

猫は捕食本能や警戒心、縄張り意識がとても強いことが特徴でもあります。

それを満たすためには、普段のフードの与え方や遊びに工夫を凝らすことが大切です。

また、快適に生活出来るように室内環境を整え、上下運動が出来たり外を見ることができる等の猫が退屈しないための工夫をすることで、猫の欲求を満たしてあげながら室内で安全に過ごすことができるようになります。

そして、子猫の間からいろいろな日常生活で出会う可能性のある刺激に慣らしておくことも必要で、嫌な事も楽しいこととセットで社会化させていくと良いとのことでした。

講座の後の質問タイムでは、すでに猫を飼っている方からの質問にもわかりやすく答えていただき、皆さん大変満足しておられました。

これから猫をお迎えしたいと思っている方も、すでに猫との生活を楽しまれている方も、これからの猫との生活が、お互いにとってより楽しいものになるといいですね。