令和7年度「犬についてもっと知ろう!」(9月6日)

Allone動物行動診療科の礒見 優先生を講師にお迎えして「犬についてもっと知ろう!」のプログラムを開催しました。

先生の自己紹介の後、まず先生からの最初の質問が「モグラと生活出来ますか?」というものです。

モグラと生活するには場所や食事、どんな注意事項が必要かということを、皆さん一生懸命に考えてくれました。

知らない動物を飼育するためには、いろいろなことを沢山調べますが、犬についてはどうでしょうか。

犬は1万2千年以上前くらいから一緒にいたため、身近な気がしてあまり調べようとしません。

でも、モグラ同様に犬も一緒で、犬の普段の生活を考えることが必要です。

それを踏まえた上で、「犬と暮らすと健康になる?」「犬と暮らすと2~300万円かかる?」「小型犬だから散歩しなくていい?」「犬はすぐにお留守番が出来る?」「犬種は見た目の好みでOK?」「犬は撫でられるのが好き?」「犬のボスになる必要がある?」「犬がいたずらしたら叱るのが大事?」という8つの項目についてお話していただきました。

犬と暮らすと、散歩へ行くことで他の人とのコミュニケーションが増え、健康に暮らすことが出来ますが、飼育するには犬のご飯や病院費用、一緒に旅行へ行くこともあるかもしれません。犬の寿命を15年とすると飼育するには約300万円程度のお金が必要になってきます。

また、お互いが楽しく幸せに暮らしていくには、犬種による違いや自分たちの生活パターン等も考慮し、どんな子を迎えると良いのか、あるいは犬以外の動物を迎える方が良いのかということも考える必要があります。

小型犬でも大型犬でも、犬の大昔からの本能はすぐには変わりません。

お散歩も必要ですし、暇になってQOLが低下したり問題行動が出ないようにすることも考えていかなければなりません。

一昔前とは犬のしつけの方法も変わってきているため、犬の生活に寄せていくことが大切で、犬に人のやって欲しい事を押しつけるのではなく、犬のことを知り、適した環境を用意し、人の困らない方法で満足してもらい、その上で犬にわかりやすく必要なことを教えてあげると、お互いが楽しく暮らせます。

今日、参加された方はすでに犬と暮らしておられる方、これから犬をお迎えしたい方、半々くらいでしたが、皆さん熱心に最後までお話を聞かれていました。

アンケートでも、「改めて色々な気付きがありました。 飼う前にこのプログラムに参加していたらもっとよかったと思いました。」「誤解している知識も多く、学べて良かったです。」「犬の性格を知り、その子にこちらが合わせてつき合うこと、接すること、つき合うことを改めて勉強になりました。」という声が聞かれました。

犬を育て、その生涯に責任を持ち、良きパートナーとして幸せに楽しく暮らしていくためには、飼い主が正しい知識をもつことが不可欠です。

今日学んだことをこれからに活かし、楽しいワンダフルライフをおくってくださいね。