2025.07.06
令和7年度 動物のプロに学ぶ~「犬や猫のフードについて」(7月6日)
講師にネスレ ピュリナ ペットケアの中塚一将先生をお迎えし「犬や猫のフードについて」という内容でお話いただきました。

・犬と猫のちがい・犬と猫の食事・知っておきたい食事の選択のポイント
この3つが今日のポイントです。
犬はオオカミ、猫はリビアヤマネコが祖先ですが、集団でハンティングする犬、単独でハンティングする猫、それが味覚の発達にも影響しているそうです。

また、猫は砂漠で生活をしていたため、喉の渇きには鈍感なところがあるそうで、水分の摂取も少なめだそうです。ドライフードのみだと水分不足になりやすいため、ウェットフードも食べると良いということでした。
猫について言えば、犬は体内でタウリンが合成できるそうですが、猫はできないそうで、猫のフードにはタウリンが含まれています。犬が猫のフードを食べてもすぐに影響はないそうですが、猫が犬のフードを食べるとタウリンが含まれていないため、目が見えなくなったり、心臓の病気になったりしてしまうそうです。
日本で売られているフードについてはアメリカのAAFCOの基準が日本のペットフードにも用いられていて、かなり厳しく細かい基準になっているとのことです。
フードを選ぶときのポイントや犬や猫の体型についてもお話がありました。
犬や猫の肋骨を触ったとき、自分たちの手をグーにして、指の付け根のゴツゴツしたところの感覚は痩せすぎ、指の付け根より少し下を触って表面では骨の感覚はわからなくても触るとわかるくらいがちょうど良い体型で、手のひらの指の付け根の触っても骨がわからないような肉の付き方は太りすぎとのことです。
参加者の皆さんも自分の手を見ながら確かめていました。


太らせてしまう要因などのお話もあり、飼い猫や飼犬がちょっと最近太り気味で・・・と言われていた飼い主さんも真剣に聞いていました。

総合栄養食や一般食の違いなども教えていただき、最後にフードの製造工程も見せてもらい皆さん日頃与えているフードについてとてもよくわかったと喜ばれていました。
最後の質問の時間では参加者の方ほぼ全員から質問が出るほどでした。
犬も猫も、もちろん人間も食べることは生きていく上で欠かせません。
少しでも一緒に生活出来る時間が長くなるよう、食事に気をつけていきたいと改めて思える時間でした。