2025.06.28
令和7年度「災害に備えたしつけ方講座」(6月28日)
異例の速さで梅雨明けをした暑い中でしたが、「災害に備えたしつけ方講座」を開催しました。
講師は和歌山県からはるばる来てくださった石田千晴先生です。

先生は重いリュックと防災用ヘルメット、そして子犬を連れての登場です。
かなり重そうな様子に、先生からは開口一番、自分でも持てるかどうかの重さの確認を、家に帰ってしてみてくださいと言われました。
そして、いよいよスタートです。
先生から、とにかく一番は人間の命が助からない限り、ペットの命を守る事が出来ず、一緒に避難することができないと言われました。
先生のお話はペット目線での避難所での過ごし方や、避難行動などとても考えさせられるものでした。
犬も一緒に避難した際、犬のストレスを軽減するために、日頃からヘリコプターや救急車の音、人混みなどに慣れさせておく、「オイデ」「オスワリ」「ハウス」を楽しいことと結びつけてどこでも出来るようにする、首輪を持てるようにする等々、ご褒美のあげかたもだんだんと変えていき、最終的にランダムであげることで飼い主に集中できるようになると教えていただきました。

他にも、水飲み容器が無くてもビニール袋に水を入れて飲めるようにする、いざとなったときになんでも食べられるようにする、服や靴、マナーパンツにも慣らしておく、人を好きになる等、日頃の練習や、ペットのニーズをしっかり考え良い習慣をつけていくようにとのことでした。
とにかく褒める!が大切で、褒めることで良い習慣もついていきます。

そして、何より避難所へ行った時に、いろんな人から可愛がられ、ペットが一緒でも認めてもらえるようにするには、日頃からご近所の方に挨拶をしたり、自治会などに入ることや、ペットを連れて避難訓練に参加することでペットの存在が大切であることを伝え、家族の一員から社会の一員となれるよう、自分たちの住む地域で自分たちが中心的に動くことで周囲と関係を築き良い方向にもっていけるようにとのことでした。

また、日頃から避難所の近くを歩き、避難ルートや危険箇所を確認しておくことも重要ですと日頃の心構えもお伝えいただきました。

短い時間ではありましたが、人間とペット両方の視点からの避難の仕方や、避難時に必要なしつけ、心構えなどとても深いお話を聞くことが出来ました。
今、南海トラフ地震が危惧されています。今日学んだことを心に留めて、もう一度防災についても考えることができればと思えた時間でした。