令和6年度「わんにゃん防災フェスティバル」(1月26日)
2025年は、阪神・淡路大震災から 30年という節目の年となります。
「もしも」の時に備えて大切な家族であるペットとどのように行動すればよいのか、準備しておくものや対策について、防災セミナーや展示、「ペットも一緒に避難マップ」の表彰式を行いました。
また他にも・迷子札、安全反射板つくり・ペット防災クイズラリー・地震体験車「ゆれるん」・新しい飼い主を待つ猫との触れ合い体験・ペットのための災害備蓄品展示と避難グッズの体験コーナー等もあり、ご家族でペットとの防災を学べる一日となりました。

(ご協力:あいおいニッセイ同和損害保険株式会社様)
昨年、共生センターで開催された「ペットも一緒に避難マップを作ってみよう!」に参加された皆さんの中で、作成されたマップを神戸市の「ペットも一緒に避難マップ」に応募していただいた方には各賞(あいおいニッセイ同和損保賞、神戸市獣医師会賞、こうべ動物共生センター賞、Knots賞)が贈られました。またマップは神戸市の「ペットも一緒に避難マップ」に応募するだけでなく、一般社団法人損害保険協会開催の「第21回小学生のぼうさい探検隊マップコンクール」にもご応募いただき、全国の応募者の中から佳作に選ばれたマップもありました。
この「ぼうさい探検隊マップコンクール」は阪神淡路大震災をきっかけに、皆が楽しみながら防災について取り組める活動として、子どもたちが街を探検し、自分たちの街を好きになることが防災につながるということで始まりました。こうべ動物共生センターでもペットとの同行避難について考えてもらおうと一昨年からあいおいニッセイ同和損保様と共同して「ペットも一緒に避難マップを作ってみよう」を開催、今回で3回目となり、応募も徐々に増えています。
神戸市のコンクールでは一人でも応募することが可能なため、親子で街を歩きながら探検することで普段から家族で防災について話しあったり、自分たちの住んでいる街のことや危険箇所をマップにすることで改めて街を知ることができ、ペットと一緒に避難する場面を想定しながらマップ制作に取り組まれていました。作品はどれも力作揃いでペットの名前を付けたマップもあり、大切な家族であるペットと一緒に避難することへの思いが伝わります。マップはこうべ動物共生センターのふれあい室に展示しています。

授賞式では和田由佳様からマップを書いて確認することで減災にもつながりますとご挨拶をいただきました。。
「防災セミナ-」では神戸市が作成した「災害時のペットとの避難ガイドライン」を元にセミナーが行われ、犬連れの方にも沢山ご参加いただき、セミナーの間、犬たちも飼い主さんと静かに聞いていました。また、立ち見がでるほどで皆さんの意識の高さを感じました。
皆さんとても熱心にペットとの防災について学ばれ、改めて災害の恐ろしさや防災の大切さを実感されたようです。

「ペットのための災害備蓄品を知ろう」では、ペットの避難グッズや阪神淡路大震災当時の神戸の街の様子、被災した犬や猫の救援活動の様子などがわかるようになっており、皆さん真剣な眼差しで見ておられました。

「避難グッズ体験コーナー」には5キロと3キロの重さのリュックを用意。実際に背負って歩いてみると、思っていたよりも重いということを実感できたようです。

「迷子札、安全反射板、缶バッチ作成」では皆さん楽しそうに自分たちの家にいる犬や猫の名前を書いてかわいい迷子札を作成したり、安全反射板に色を塗ってカラフルに仕上げていました。
震災が起きたとき、もしもの場合に備えて迷子札や鑑札など飼い主さんは対策をしておくことも必要です。



薬草園の周辺での「ペット防災クイズラリー」。少し寒い日でしたが、頑張ってペット防災に関する問題を解いていただきました。

神戸市の「地震体験車「ゆれるん」での地震体験コーナーでは、多くの方が震度7の揺れを体験され、想像以上の揺れに驚かれていました。
実際、この揺れの中、避難するのはかなり厳しいと感じられたようです。

他にも「新しい飼い主を待つ猫との触れ合い体験」では、皆さんとても良い笑顔で猫たちと過ごされていました。ここで触れあわれた方が猫の譲渡希望を出してくださり、触れ合いがこうして繋がっていくととても嬉しく思います。
防災への備えをしないといけないとわかっていても、ついつい後回しになってしまいがちな避難対策。
特にペットのいるご家庭ではペットの避難対策も必須です。
是非もう一度防災への意識を持ち、避難対策をご確認くださいね。