令和6年度「子犬のしつけ方相談会」(10月13日)

講師に村田香織先生をお迎えし、「子犬のしつけ方相談会」を開催しました。

最初に講師がしつけで困っていることを飼い主さんにお聞きすると、「他の犬に吠える」「食べた後の食器をかじる」「食糞に困っている」などの困りごとを聞くことができました。困りごとの中でも複数の飼い主さんからお話のあった「他の犬に吠える」ことに関しては、吠える前に抱っこしたり、相手の犬との距離をとるなどしてご褒美を与え、吠えずに通り過ぎれるように工夫し、吠えることを叱るのではなく、吠えていないことを褒めることが大切だというお話がありました。

参加者の中でワクチンの免疫がつく前なので外で散歩をしたことがなくリードなどを着けたこともないという方がいましたが、散歩をはじめる前から家の中で首輪やリードを着けてあらかじめ慣らしておくことも必要だというお話しがありました。

手を丸めて親指側を広くし小指側を閉じた握りこぶしを作り、その中に入れたおやつなどを与えて気をそらしている間に体にふれたり、手足をそっと握ってみたりするなどして、飼い主が身体のどこでもさわる事ができるように子犬の頃から慣らしておくことで、日常の手入れがやりやすくなり、病気の時や病院での診察の時にも困らなくなります。

今回の相談会では参加者同士で互いの犬に交互におやつを与える練習もしました。
子犬の時にたくさんの人や犬と出会い、人間は怖くないと思わせることはとても大切で、この社会化期にきちんと社会化をしておくと、大人になってからも飼い主も犬も楽しく過ごせます。

他の犬や物に吠えるという困りごとがある7ヶ月の子犬の飼い主さんにもご参加いただきました。
最初は講師のちょっとした動きにも吠えていた子犬でしたが、コングの中におやつを入れたもので気をそらしながら慣らしていくと徐々に慣れてきて少しずつ吠えなくなってきました。

最後は、講師が連れた犬と共に一緒に当センターの周りをお散歩して、出会った犬とすれ違う練習も行いました。吠える前にコングに入れたおやつを与えて気をそらしていくうちに、偶然出会った散歩中の犬にも吠えることなくお散歩することもできました。吠えずにいることをほめることを続けることで少しずつ犬も慣れてきて吠えることが少なくなっていきます。

今回の参加者アンケートでは「他のわんちゃんの困りごとを聞くのも勉強になりました」「お話しを聞き、少し楽な気持ちで接することができそうです」というお声もありました。

今期の「子犬のしつけ方相談会」は終了しましたが、当センターでは獣医師による電話相談や来所相談も引き続きおこなっていますので、困りごとがあればお早めにご相談ください。