2024.09.23
令和6年度「獣医師の世界を体験しよう」(野生動物との共生)
9月23日(月曜)前日の雨がすっきりと上がって、気持ちの良い秋晴れのもと、今回は、初めての試みとして「国営明石海峡公園神戸地区 あいな里山公園」での開催となりました。
講師に野生動物保護管理事務所の箕浦千咲先生と稲葉史晃先生をお迎えし、あいな里山公園でのフィールドワークを中心に行いました。
最初に、箕浦先生から野生動物の獣医はどんな仕事をしているのかお話しいただき、次にフィールドワークに出た際どんなところを観察するのかというポイントをお聞きした後、みんなであいな里山公園のフィールドワークへと出発しました。
フィールドワークを行う前に、事前に先生たちがカメラの前に来たものを自動で録画できるカメラを数カ所に仕掛けてくれていました。
カメラ設置の場所に到着するまでには、イノシシやシカが通ったであろう獣道や、イノシシが掘り返した跡も発見できました。
いよいよ第一チェックポイントに到着し、トレイルカメラをみんなで見てみます。
みんな何が写っているのかワクワクです。
カメラにはバッチリ!イノシシが写っていました。
その後のカメラにも、立派な角を持つオスの鹿やイノシシの家族、中型の哺乳類のようなものまで、さまざまな野に生きる動物が写っていました。
先生からは、「この動物は、こっち方向からあっちへ移動したみたいですね」等、その都度フィールドでの説明もあり、子どもたちも興味津々で聞いていました。
そして、これも前もって隠していた電波発信器付きの首輪を、アンテナと電波発信器を使用して探すという体験もさせていただきました。
発信器が近くなると音が大きくなるそうで、子どもと一緒に保護者も「あっちかな、こっちかな」と必死になって探していました。
今回は普段の時間より長く2時間のプログラムでしたが、あっという間に時間が経ちました。
部屋に戻ってからは「野生動物と人が、同じ地球で幸せに暮らすために私たちができること」として、5つの項目を教えていただきました。
そして、「この5つのことが実行できたら、皆さんも地球のお医者さんの仲間入りですよ」と締めくくっていただきました。
プログラム終了後には、持ってきてくださった本物のシカの角や熊の手、イノシシの頭の骨、熊やシカのウンチなどを手に取り、野生動物をより一層身近に感じたようでした。
これからの「獣医師の世界を体験しよう!」のプログラムについては、下記よりご確認ください。