令和6年度「獣医師の世界を体験しよう!」(獣医師になるためには)

大阪公立大学の笹井和美先生を講師にお招きし、将来、獣医師になりたいという中高校生の子どもたちを対象に、「獣医師になるためには」と題したプログラムを開催しました。

先生の自己紹介の後、大阪公立大学にはどんな学部があって、どんな人が獣医師になっているのか等をお話くださいました。

特に子どもたちが関心のある獣医学部については、獣医師が臨床(診察・治療)以外にどのような仕事をしているのか、どのような人が獣医師に向いているのかという話もありました。

獣医師は動物の代わりに飼い主さんから症状を聞き取らないといけませんので、コミュニケーションが楽しいと思える人が適しているということですが、コミュニケーションが苦手でも手術をするのが得意な先生など、様々なようです。獣医療は、獣医師や国家資格を持つ愛玩動物看護師など、いろいろな専門家が協力して行う「チーム医療」で進められています。動物が病気になった時に飼い主さんには、家族の一員である動物の病気やその原因、検査、治療方法、その選択肢、治療後の見通し、予防方法、そして治療にかかるお金のことを、わかりやすく説明することが大切です。その説明を、チームの中で得意な人が担当することもあります。2024年の現時点で、獣医師は全国に42,000人くらいいるそうです。

また、獣医学部における解剖実習についてかなり踏み込んだところまで説明をしてくださり、動物愛護の観点から最近は生きた動物を実習に使う生体解剖を行わない学校が増えてきており、大阪公立大学もそのうちの一つだということです。動物の体のしくみや病気の原因を知るために生体解剖ではなく、病気で亡くなった動物を使った病理解剖は行っているそうです。

子どものアンケートの中にも、「解剖のことが気になっていたので、知れて良かったです」という言葉がありました。

そして、先生からは、とにかくたくさんの本を読んでくださいとアドバイスがありました。

短くても良いので自分の読みたい本、文字が多い本を読む習慣を付け、その文章を読んで内容が理解できるようになることがとても大切で、それが出来ると全ての勉強にも繋がっていきますということでした。

プログラムが終わった後も、先生に熱心に質問をする姿が見受けられました。

この中から、将来の獣医師さんが誕生すると素敵ですね!

今後のプログラム内容については、下記よりご確認ください。

「獣医師の世界を体験しよう」