令和6年度「いきものといっしょ」(6月3日)
地域での様々な体験活動を通じて、働くことの意義や社会の一員としての自覚などを高めることを目的とした「トライやる・ウィーク」で中学生2名を受け入れさせていただきました。体験初日の本日は、こうべ動物共生センターで親子で体験していただいているプログラム「いきものといっしょ」の受講を通して、「人と動物の共生」について学んでいただきました。
今回は中学生の職業体験ですので、子どもたちや市民への教育・啓発という役割が、社会の中で必要な仕事であるということを知ってもらえる機会でもあります。
ふたりとも家庭ではペットを飼っていませんが、祖父母宅で飼育されている犬や猫と関わった経験から、動物に興味を持ったと話してくれました。
神戸の街のイラストマップを見ながら様々な人と動物の関わりを探すページでは、海に浮かぶゴミの絵を見て「ゴミが捨てられていたら、海の中で生きている魚たちが困ってしまう」という視点や、猫が車の中に置き去りにされている場面を見て「このままだと熱中症になってしまう。そうならないように、最初から家で留守番をさせた方が良いと思う」という意見、犬の散歩の場面を見て「犬が排泄したものは、持ち帰って捨てないといけない。散歩のときは犬の様子をよく見て、一緒に遊んであげるのも良いと思う」という考えも述べてくれました。
イラストの中に描かれていることだけでなく、その背後にある影響や飼い主の責任についても気づきがあったようです。
今回学んだことを家庭内の会話で振り返ったり、学校の友人たちと共有してもらうことで「人と動物の共生」について理解を深め、自分たちの身近な課題として考えてもらえたらと願っています。
「いきものといっしょ」は、月に2回(土曜日または日曜日)の開催のほか、休館日(火曜日・年末年始)以外は随時希望者の方と日程調整をさせていただいています。
関心を持ってくださった方はこうべ動物共生センターまでお問い合わせください。