令和5年度「いきものといっしょ」(3月30日)

3月30日(土曜)開催の「いきものといっしょ」に、小学1年生のお子さんと保護者の方が参加してくださいました。

「家では犬や猫は飼えないけど、ダンゴムシを飼っていたことがあるよ」と詳しく教えてくれました。学校のグラウンドや公園等、様々な場所で見かけることのあるダンゴムシですが、飼育ケースに入れていた餌のキュウリの上で卵を産んだことがあるそうです。
「ダンゴムシの赤ちゃんも育てたよ」「ダンゴムシは名前にムシと付いているけど、本当はエビやカニの仲間なんだよ」「ダンゴムシのメスは背中に斑点があるのが多いんだよ」と、これまでの飼育経験から得た情報を聞かせてくれました。

神戸の街のイラストマップの中から人と動物との関わりを探すページでは、「アライグマが畑の野菜を食べに来ているけど、もしかしたらペットとして飼われていたのが捨てられたのかなと思う」と答えてくれました。
アライグマは、本来、野生動物ですが、ペットとして飼っていた人が飼い切れずに捨てたことで、日本の自然界でも増えてしまったことは以前から問題になっていました。
また、山でイノシシに遭遇している場面についても、「クマに出会ったときと同じかな…。クマのときは背中を向けて逃げずに、そっと後ろ歩きで静かに逃げたらいいって聞いたことがあるから、イノシシに出会ったときも、びっくりさせないように静かに逃げるといいと思う」としっかり自分の考えを話してくれました。

神戸市副読本「いきものといっしょ~みぢかなどうぶつに目をむけてみよう~」の中のイラストマップ

猫が車の中に置き去りにされている場面では、「車に乗せたままだと夏は熱中症になるから、エアコンを付けておいたらいいかな」と一旦話してくれましたが、SDGsのことも興味を持って勉強しているそうで、「カーボンニュートラルを考えたら、エアコンを付けたままは良くないかな」と考え直して答えてくれました。「ペットのいのちを守るためにも、車内に残してはいけないね」と話し合いました。

最後に、私たち人間が動物のためにどんなことができるかを一緒に考えてみました。

ペットについては、「生きている間はずっと飼い主が世話をする」という意見を聞かせてくれました。
牧場にいる動物では牛がイメージしやすかったようですが、「おいしいお肉になってもらうために音楽を聞かせることがあるって聞いたことがある。牛が生きている間は、おいしいごはんをあげてきちんと世話をしてあげたい」と話してくれました。

野生動物に対しては、「人を頼って自分でエサを探せなくなるから、エサやりはしない」と答えてくれました。

日頃から興味のあることは保護者の方と共通の話題にして、テレビ等から得られる情報についても勉強されているそうです。今回の「いきものといっしょ」で考えてくれたことについても、またご家庭で話題にして振り返ってもらえればと思います。

実施後のアンケートでは、「今は飼えないけど、いつか猫を飼ってみたい」と将来への希望をふくらませていました。

令和6年度の「いきものといっしょ」は月に2回(土曜または日曜)のほか、休館日以外で希望者の方と日程調整を行い、随時開催とさせていただきます。
ご家族での参加も大歓迎です。ご希望の方は是非お問い合わせください。

いきものといっしょ