2023.11.12

令和5年度「出張!わんちゃん読書会」(11月12日)

日時:2023年11月12日(日曜) 15:30~17:00
場所:こども本の森 神戸 別棟2階多目的室
主催:こども本の森 神戸
共催:こうべ動物共生センター

11月12日(日曜)、こども本の森 神戸 別棟2階多目的室において、こうべ動物共生センターとの共催で「出張!わんちゃん読書会」が開催されました。こうべ動物共生センターで行っている「わんちゃん読書会」を、共生センター以外の施設、とりわけ神戸市内の図書館で開催するのは今回が初めてとなります。

今回の「出張!わんちゃん読書会」には、10名の募集に52名の応募があり、このプログラムを楽しみにしてくれている子どもたち、保護者の方々が大勢おられることがうかがえました。また、当日は神戸新聞社に取材していただき、その様子は、11月17日(金曜)の朝刊に掲載されました。(インターネットでの記事掲載無し)

「出張!わんちゃん読書会」開催に先立ち、主催者であるこども本の森 神戸の森川館長よりご挨拶いただきました。

次に、こうべ動物共生センターの所管である神戸市健康局環境衛生課の担当で獣医師の山田先生よりご挨拶いただき、人に対しても、動物に対しても「こうしてほしいな」と思うことや、逆に「こんなことはしてほしくないな」ということをお互いに考えることができる関係性についてお話いただき、分かりやすく「共生」という概念を伝えてくださいました。
こうべ動物共生センターのスタッフから「わんちゃん読書会」の説明をさせていただき、さあ、いよいよ、子どもたちの前に、わんちゃんたちの登場です。

今回ご協力いただくボランティアさんとわんちゃんたちは、こうべ動物共生センターで実施している「わんちゃん読書会」にもご協力いただいている、公益社団法人日本動物病院協会(JAHA)のボランティアの皆様とその愛犬たちです。JAHAでは、「人と動物のふれあい活動」(CAPP=Companion Animal Partnership Program)として、高齢者施設、病院、学校などを訪問し、動物のもつぬくもりや優しさにふれていただくボランティア活動を行っておられ、これまで無事故で2万2千回以上実施されてきました。

まずは1頭ずつ自己紹介と、特技の披露をしてもらいました。
目の前にいるわんちゃんたちの姿を見て、子どもたちの緊張も少しほぐれたようです。
その後、「いきなり大きな声を出さないでくださいね」など注意事項を聞いた後、待ちに待った読み聞かせの始まりです。一緒に参加してくださった保護者の皆さまも、図書館に犬がいるという珍しいシチュエーションに、期待が高まっている様子が伝わってきました。

お家から自分のお気に入りの本、わんちゃんに読んであげたいと思った本を持って来たお子さんもいました。

子どもたちは、わんちゃんたちに見えるように本の向きを変えたり、時折わんちゃんの顔を眺めながら読み聞かせを行いました。「ちゃんと聞いてくれてた!」「時々違う方を見てたけど、最後まで横で聞いてくれた!」と読み聞かせの様子を語ってくれました。

読み聞かせの後は、わんちゃんたちとの交流タイムです。わんちゃんたちとの触れ合いを通して、接し方を学ぶだけでなく、わんちゃんたちのぬくもりを感じてくれていたようです。最初は犬に対して少し怖いと思っていたお子さんも、わんちゃんたちの優しさに触れ、「これまで怖がっていたけれど、そっと撫でられるようになりました。このような機会に恵まれて良い経験ができました」と保護者の方からお子さんの変化についてもご感想をいただきました。

交流タイムのあとは、「おはなし会」で、子どもたちが読み聞かせをしてもらう番です。

こども本の森神戸のスタッフから、わんちゃんのことを描いた絵本、『ぽめちゃん』と『しあわせないぬになるには』の2冊を読んでもらいました。
子どもたちは、お話に引き込まれて絵本の世界でイメージを共有し、楽しいひとときとなりました。


おはなし会で「出張!わんちゃん読書会」が幕を閉じると、子どもたちが帰るときには出口でわんちゃんたちがお見送りをしてくれました。自分たちが読み聞かせをしたわんちゃんたちに「またね!」と声をかけ、元気に帰っていきました。

今回、「出張!わんちゃん読書会」として場所の提供とプログラムの実施をしていただいたこども本の森 神戸の皆様に感謝いたします。

こうべ動物共生センターで実施している「わんちゃん読書会」を今後も様々な場所で展開していきたいと思っておりますので、開催希望がございましたら、こうべ動物共生センターまでお問い合わせください。