令和5年度「楽しくしつけを学ぼう~ドッグスポーツにチャレンジ!」(11月17日)

11月17日(金曜)、JAHA認定家庭犬しつけインストラクターの高山美佐先生を講師にお迎えして「楽しくしつけを学ぼう~ドッグスポーツにチャレンジ!」を開催し、6組の方が参加されました。前日が雨天でしたので室内での開催となりましたが、先生に熱心にご指導いただきました。

講師 家庭犬しつけインストラクター 高山美佐先生

「できなくても気にしない!できたらいっぱいほめてあげて、楽しく過ごしましょう」とお話ししてくださいました。先生から参加の皆さんに「ドッグダンスを知ってる方は?」「どこかしつけ教室など通ったことのある方は?」と質問がありました。今回参加の皆さんはどちらかに手をあげていましたので、先生は「じゃあ、どんどんやっていきます。ダンスの要素として、基本は犬が飼い主に注目した状態で様々な動きを音楽に合わせて動きます。まずは一番大事なポジショニングからいきましょう」と早速始まりました。

わんちゃんの基本の位置は飼い主さんの左側です。そこから反対の右側へ。前から回ったり、うしろから回ったりと練習します。最初はわんちゃんは動かずに人がわんちゃんを中心にして動きます。次は人が動かずにわんちゃんが動く等何回も練習しましたが、2回もすると皆さんクリアされていくので先生のテンションが上がりまくり、どんどん課題が増えていきました。
ポジショニングのコツは自分の左から右へ誘導したい時は右手で誘導、左から右へ誘導したい時は左手で誘導することと教えていただきました。皆さんどうしても手が逆だったりリードが引っ掛かるので、苦戦されるところです。皆さん熱心に何度も繰り返されていました。

ひとつの項目で、人は正面、犬はお尻が正面で頭が後ろというポジションがあるのですが、これは「マテ」と言われたら、この状態でも「マテ」ができるようにとの日頃のしつけに繋がる要素も含まれているのを知りました。

犬と一緒にバックする練習がありましたが、ここではどこにでもあるだろう「壁」を使いました。壁、犬、人間の並びです。そこで鼻に手をもっていき誘導します。鼻に手を持って高い位置に手があると「オスワリ」をしてしまうことが多いので、先ず鼻先に手を付けて練習。次は少し手を離して少しだけ高い位置に持っていって座るか座らないかで頑張る。1歩でよいから、1歩でもできたらほめる!

「向かいあったときは、左へ行きたかったら人間は右です。右に動かしたいのなら自分は左という、反対だということを覚えておいてくださいね。これは将来の先々のことを考えると左右を明確にしておくとまた最初に戻って覚え直しというのがなくなります」と先生が教えてくれました。飼い主さんは覚えることが多すぎて段々笑顔が消えていきますが、わんちゃん達も飼い主さんに注目して頑張っていました。

覚えるのに必死な参加者の皆さんだったのですが、先生から「皆さん、すぐにクリアできて凄い!」と拍手が送られると参加者の方々は「そうなんですね」とまた笑顔で取り組まれました。

次々と出る課題を飼い主さんもわんちゃんもクリアしていきますが、慣れてくるとわんちゃんが先読みをして「回るんでしょ?」という感じで指示もなく動く場面も見られました。「頭がいいんですよ」と先生も笑顔で守られています。

「基本は犬はヒール=左づけです。動かす指示や用語は明確にすること」と先生に教わり、いよいよ音楽に合わせてダンスの開始です!

飼い主さんは動きを覚えるのに大変で、わんちゃんに指示がだせないことがみられましたが、これに対してわんちゃんが振りを覚えていて先にその方向へ動いていると先生が言われました。

「ダンスもドッグトレーニングも「チーム」です。わんちゃんだけが覚えるのではなく、飼い主さんもしっかり覚えてください。責任は5対5です。日常でも練習して楽しんで過ごしてください。」と締めくくられました。

本日のMVP!先生が直接指導されたときに完璧にわんちゃんが課題をこなしたのを見て、飼い主さんが「私では動かないのに凄い!」と言われました。これに対して先生が「プロですもん!」と笑顔で返されました。

和やかに令和5年度の「しつけを学ぼう~ドッグスポーツにチャレンジ!」は本日で終了いたしました。

今年度も多くのご参加ありがとうございました。