令和5年度「いきものといっしょ」(10月7日)

この日は、子どもさんお一人とご両親の3名が参加してくださいました。

副読本「いきものといっしょ」を使用して、スタッフが皆さんの身近なところにどんな動物がいるのかをお尋ねし、街中を歩いているとき、学校で遊んでいるとき、山に行ったときなど、様々な場所で見かける動物たちをご家族で一緒に考えていただきました。
お子さんは、最初はなかなか具体的な動物の名前が出てきませんでしたが、ご両親やスタッフが少しヒントを出してあげると、少しずついろいろな動物の名前を書いてくれました。

思いついた動物の名前が出たところで、日常での動物との関わりについてお子さんに聞いてみると、動物園や牧場には行ったことがあるけど、お友だちのところや学校など、身近なところでは動物とあまり触れる機会が無かったということです。
また、学校には飼育小屋はあるものの動物は飼われておらず、教室にもいないという話を子どもさんから聞いたご両親も少し驚いたようです。自分たちが子どもだった頃には飼育小屋がどこの学校にもありましたが、時代と共にこうした教育環境も変化しています。

身近な動物との関わりをお聞きした後に、「神戸にくらす人とどうぶつたち」というイラストマップに描かれている動物を探し、イラストの中で見つけた動物がどういった状況なのかをご家族と共に考えながら、その動物の気持ちを想像してもらいました。
イラストで描かれている段ボールに入れられ捨てられている2匹の猫をみて「悲しそう」、閉め切られた車内に残された猫をみて「苦しそう」など動物の気持ちをお話しして下さいました。

イラストから見つけていった動物の関わりについて、ペットとして人に飼われている動物の気持ちや、飼う上での責任、野生動物との関わりなどについて、解説を交えながらお話をさせていただきました。

言葉を話すことができない動物の気持ちを想像することで、他者を思いやる気持ちが少しずつ育まれ、今回ご家族でご参加いただいたことで、親子で人と動物の共生について会話をするきっかけにもなったのではないかと思います。

最後に、副読本とは別の教材である「クイズ!まちの中で生活する人とどうぶつたち」と、当センターで開催されるプログラムのご案内をお渡ししました。

「いきものといっしょ」は、お子さんだけでなくご家族で一緒に学んでいただくことができるプログラムです。ふれあい室での学びだけでなく、家に帰ってからもご家族の日常の中で、人と動物の共生について会話をするきっかけになることを願っています。

週に1回(土曜日または日曜日)に実施しておりますので、ご予約をお待ちしています。

いきものといっしょ