令和5年度「いきものといっしょ」(9月23日)
9月23日(土曜)、「いきものといっしょ」に2組のご家族が参加されました。
「いきものといっしょ」は、神戸市の副読本「いきものといっしょ~みぢかなどうぶつに目をむけてみよう~」を使用して、人と動物の様々な関わりについて学ぶプログラムです。今回は小学2年生のお友だち同士と就学前の6歳の弟さんが一緒に学びました。
保護者の方々は、「家ではメダカを飼っているのですが、いきものについてどんなことが学べるのか楽しみにして来ました」「我が家では何も飼っていないのですが、子どもたちがいきものに興味を持っているので参加を決めました」と言っておられました。
プログラムの最初は、私たちの周りにどんないきものが生きているかみんなで一緒に考えます。
犬や猫などの「ペット」は私たちの家庭の中で飼い主である人間が世話をしています。「いつまでお世話するのかな?」と問いかけると「生きている間ずっと飼う」と子どもたちが答えてくれました。学校などで育てられているウサギやカメなどは「先生がお世話している」と教えてくれましたが、子どもたちも、お世話当番をしたり飼育係という形でみんなで世話をしています。
しかし、山などの自然の中で見かけることがあるイノシシなどの野生動物は、人間は世話をしていません。「どうやって生きているのかな?」と問いかけると、子どもたちは「自分でエサを見つけて生きている」と答えてくれました。
「神戸にくらす人とどうぶつたち」のイラストマップの中には、人と動物が様々なかたちで関わりながら生きている場面が描かれています。子どもたちは、友だちと相談したりしながら、夢中になって人と動物の関わりを探してくれました。
段ボールに入れて捨てられている猫の場面を見つけて、「誰かに捨てられたのかな。飼うお金がなくなったのかな」と考えてくれたり、一つの建物にたくさん猫のいる場面を見て、「部屋が広いから最初は飼えたのかもしれない」と自分の意見を聞かせてくれました。これは良くて、これはダメという間違い探しではなく、「なぜそうなってしまったのか」ということを想像してみることは、とても大切なことです。
その上で、猫が増えすぎたり捨てられたりしないためには、「お世話ができなくなるぐらい増えてしまう前に、他の家にもらってもらう」と解決方法も考えてくれました。また、子猫が生まれないようにする手術があることを伝えると、「そういう方法もあるんだ!」とこれまで知らなかったことを学ぶことにも繋がったようです。
動物と関わる上で自分たちに何ができるのか、どんなことに注意すればいいのかを最後に一緒に考えました。
「犬の散歩中は犬から目をはなさない」「いのちを捨てたりせずに、最後まで飼う」「学校や牧場にいる動物はみんなでやさしく世話をする」「野生動物に山で出会ったら静かにゆっくり逃げる。びっくりさせない」など、最初は緊張気味だった2年生のお姉さんたちも、お母さん方に励まされて積極的に発言してくれました。
プログラム後のアンケートでは、「犬や猫を長く飼わないといけないことがわかった」「してはいけないことをもっと勉強したい」「もっと動物のことを知りたい」と感想を寄せてくれました。
プログラム終了後は譲渡猫のいるプレイルームを外から見学され、「猫がほしい!」と言う弟さんに、「今すぐではなくて、最後までお世話できるようになってからね」とお母さんが諭しておられました。
「いきものといっしょ」は、保護者の方も一緒に学んでいただけるプログラムで、お友だちのご家族と一緒に楽しく学ぶこともでき、受講後もご家族で振り返りをしていただくと、より理解が深まります。
事前予約制となっていますので、下記のリンクよりお申込みください。