2023.08.31

令和5年度「来所相談」(8月)

当センターでは、事前予約制で来所によるご相談をお受けしています。

実施実績:8月12日(土曜) 2件

相談犬種:スタンダードプードル(6ヶ月オス)/トイ・プードル×チワワ MIX (2歳9ヶ月オス)

【スタンダードプードル(6ヶ月オス)】

「トイレの場所を覚えていそうだがトイレに前足だけ入れて排泄する」「トイレから少し離れた場所で排泄してしまう」という内容のご相談。

生後5ヶ月の頃にブリーダーからお迎えして、普段はリビングルームで過ごし、留守中もリビングで自由にさせているとのこと。

トイレの設置状況をお聞きしたところ、トイレシートのワイドサイズ(45×60cm)対応のトイレを使っているとのお話でした。

トイレのサイズが犬の大きさに比べて少し小さいご様子だったので、スーパーワイドサイズ(60×90㎝)対応の大き目のトイレに変更することや、トイレの境界がわんちゃんにもはっきりと分かるように、できればサークルなどでトイレの周りを取り囲むような構造にすることをおすすめしました。

また、排泄前にどういった仕草をするのかなどを観察していただき、排泄のタイミングを見計らってトイレに行くように誘導し、排泄時に「ワン・ツー」などの声かけをしてみることをお伝えしました。こういった声かけが排泄という行動と結びついて習慣づくと、誘導された場所で排泄ができるようになっていきます。

日常の基本的なしつけとして、「おすわり」「まて」「ふせ」などのトレーニングを繰り返して、飼い主の指示に従えるようにトレーニングすることをおすすめしました。さらに名前を呼ばれて飼い主の元に行くとごほうびがもらえるという「呼び戻し」の練習についてもお伝えしました。犬が自分の名前に対して良いイメージを持って反応できるよう、「叱る必要がある場合には、名前を呼んで叱らない」「名前を呼んで呼び寄せてから叱ることをしない」という点についてもアドバイスさせていただきました。

【トイ・プードル×チワワ MIX (2歳9ヶ月オス)】

「怖がりな面があり、無駄吠え、噛み癖がある」という内容のご相談。

相談内容をお伺いしたところ、「1歳ぐらいの頃から様々な問題が出てきて、一匹で留守番をしているときは家のチャイムが鳴っても外で物音がしても一切吠えないが、家に誰かがいるときは、家の前を通る車の音や近所の犬が吠えた声に反応して吠えるようになった」とのこと。

また、「家族が帰ってきたり風呂から出てきたときに吠えて興奮しながら手を噛みにくる」「不意に触ろうとすると噛みにくる」「寝室では自由にさせて一緒に寝ているが、飼い主がトイレなどに立つときに噛む場合がある」といった行動について、どのように対応すれば良いかというご相談でした。

普段は家で自由に行動しているとのお話だったので、何でも犬の思い通りになるのではなく家庭内でルールがあることを犬に理解させ、飼い主にとって困った行動をなくしていけるよう、ある程度犬の行動範囲を制限し、飼い主の指示のもと、一定の時間サークルやクレートで過ごさせるようにしつけることをおすすめしました。

また不意な動きに対しての過剰な反応が見受けられるので、移動するときは黙って犬の前を移動するのではなく、移動行動を開始する前に、犬に「おすわり」などの指示を与えたり、クレートの中に入らせるなどしてから飼い主が動くように工夫し、「噛む」というシチュエーションをつくらないように気をつけることをお伝えしました。

併せて、犬の行動のコントロールを行うためにも、必要な日常的なトレーニングについて、以下のように具体的にご説明をしました。

「おすわり」「ふせ」「まて」や、飼い主が呼ぶと足元までやって来る「呼び戻し」などのトレーニングを続けることで、飼い主の指示を聞くことが習慣づいてきます。

「呼び戻し」はドッグランなどで遊ばせるときだけでなく、散歩中にリードが飼い主の手から滑り落ちたときなど、犬の身の守ることにもつながります。どんな状況下でも飼い主の指示に従うようにするためには、継続した日々のトレーニングが必要です。

一度の来所相談で解決できない場合も、当センターでは飼い主の方とご相談しながら新たな解決への糸口を見つけられるよう、繰り返し飼い主の方と共に考えていきます。

来所相談は、訓練士や愛玩動物飼養管理士等の有資格者が皆さまのお困りごとに対して、一頭一頭に合わせたアドバイスをさせて頂きます。

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