令和5年度「いきものといっしょ」(7月23日)
7月23日(日曜)、「いきものといっしょ」に保護者の方と一緒に参加してくださったのは、4年生のお兄ちゃんと2年生の妹さんです。
このプログラムでは、神戸市副読本「いきものといっしょ~みぢかなどうぶつに目をむけてみよう~」を使用して、自分たちの身の周りにいる、いきものについて考えてもらいます。海と山にはさまれた神戸の街をモデルにしたイラストを使用した教材で、身近にいるいきものとの関わりをとおして人と動物の共生について学ぶことができる内容になっています。
最初に、生活の中で出会ういきものを、「まち」「学校」「山」の場面で、思い出しながら書いてもらいます。
まちでは、「犬、猫、ツバメ、ムクドリ、カラス、セミがいたよ」と教えてくれました。妹さんは、生まれたてのセミを見たことがあるし、家ではオオクワガタを飼っていることも教えてくれました。学校では、ウーパールーパーとメダカを飼っていて、校庭には、鳩とスズメが来るようです。
山に行った時には、カナヘビ、トンビ、カラス、様々な種類の蝶々、蛾、トンボを見つけたことがあるし、階段のところではマイマイカブリも発見したそうです。お兄ちゃんが、落ちていたフンを調べてみると、テンのフンだったこともあるようですので、もともと自分たちの周囲にいるいきものにとても関心がある兄妹のようです。
最近は、人間以外のいきものと接する機会が少ないと言われていますが、こうして身の回りをよく観察してみると、私たちはいろいろないきものに囲まれて暮らしていることが分かります。
お家で大切に飼育して、最後まで人間が責任をもって育てるペット。学校のみんなで責任をもって世話をしている学校の飼育動物。自然の中で、自分で食べ物を確保して生きている野生動物たち。それぞれ違った関わり方をしているいきものたちとの関係性を学んだあとに、神戸の街のイラストマップに描かれている様々ないきものたちの状況を見つけてもらいます。
マンションの部屋にたくさんの猫がいる場面には、「たくさん飼いすぎ。猫にも近所にも迷惑になる」と考えてくれました。
車の中に置かれている猫を見つけて、「あついよーってなっている。危なくないようにそばにいてクーラーをかけたり、少し窓を開けたりしてあげないといけない」と教えてくれました。
ハトにえさをあげている場面には、「やってくるハトが増えて、うんちや鳴き声で近所の人に迷惑になってしまう」と気づいてくれました。他にもたくさん神戸の街の中で人と生き物が共に暮らしている状況を見つけてくれて、お母さんとも話し合いながら「動物たちとのかかわり」についての考えてくれました。
「いきものといっしょ」に参加してもらうことで、普段、当たり前のように目にしている風景の中から自ら気づきを得て、親子で「共生」について考える良い機会になったのではないかと思います。
「いきものといっしょ」は週1回土曜日又は日曜日に開催しています。
開催日の情報と参加申込は、下記のリンクをご覧ください。
是非、ご家族でご参加ください。