2023.05.31
令和5年度「来所相談」(5月)
実施実績:5月3日(水曜・祝) 1件
相談犬種:ボーダーコリー(6ヶ月オス)
「・お散歩に出る時、急に興奮し走り回って飛びつくことがある ・飼育環境をどのようにしたら良いか」という内容のご相談。
普段の家での飼育状況をお聞きし、ボーダーコリーの犬種の特性をお伝えした上で、アドバイスをさせていただきました。ボーダーコリーは運動量がとても必要な犬種です。
運動が足りていなかったりすることで、ストレスが溜まり常同障害・問題行動が出ることもあります。また、まだ6ヶ月の子犬は人間の年齢に換算すると小学生か中学生くらいの活発な時期で、いろいろなことを吸収する時期でもあります。
まず、一緒に園内を歩き散歩の時には、常にリードを短く持ち横を歩かせるのではなく状況を見ながら長さをかえるということをお勧めしました。興奮する場合は、散歩に出る前にまず庭でボール遊びなどをしてすこし落ち着いてから散歩にでるなどもお伝えしました。
何かをするときには必ず「座れ」のコマンドを出してから行うことや、遊びで噛んできたときなどの対処の方法、家の中でも楽しくストレス発散できる方法や頭を使いながら楽しめるノーズワークなども併せてお伝えしています。とにかく好奇心旺盛で運動が大好き、人間が大好きなボーダーコリーなので、人との生活が楽しめることができれば良いですね。
実施実績:5月28日(日曜) 3件
相談犬種:MIX(6歳3ヶ月オス)
「・長男に対して唸りや遠吠えがあり困っている」という内容のご相談。
兄弟犬が4匹おり3年ほど保護施設に居たこの子を引取った。他の犬など犬に対しての問題は無いが、人が苦手で特に子どもと男性が苦手とのこと。家の中では近づく長男に対して唸りや遠吠えをするというお話しでした。
普段のしつけや接し方についてお聞きし、人に対して臆病なようすが見受けられたため、まずは人に慣れさせるためにも必要な日常的なしつけについて具体的にご説明しました。
犬のコントロールをある程度できるようにするために、おやつなどのごほうびを使いながら「オスワリ」「フセ」「マテ」などの基礎的なトレーニングをすることをお勧めし、飼い主の指示で「オスワリ」「フセ」等ができるようにしたうえで、「マテ」についてもトレーニングし、飼い主の指示で決まった場所で落ち着いてじっとできることを目標にすることをアドバイスしました。
ご長男を含め家族全員で日常的なしつけのトレーニングをすることで少しずつ人にも慣れ、しつけのトレーニングで犬と接する機会が増えることで、犬にとっても人が安心ができる存在になれることが期待されます。
相談犬種:MIX(7ヶ月メス)
「・噛み癖 ・散歩中に吠える ・トイレトレーニング」という内容のご相談でした。
噛み癖についてはまだ歯の生え変わり途中で、歯がむずむずして物を噛む欲求がある時期だということをご説明しました。
対処法として噛む欲求を満たす、噛んでもよいおもちゃを与えた上で、噛んでよいものといけないものを教える必要があること、もし手などを噛んだ場合は「あっ!」と言ってその場から離れ、少しの間飼い主の姿を見せないようにすることを繰り返し、嚙むことで犬にとって好ましくない状況になることを教えることで、噛むことが徐々に抑えられるとアドバイスさせていただきました。
相談犬種:マルチーズ(1才5ヶ月オス)
「・室内を走り回るのが激しい ・マンションの1階に住んでいて居室のすぐ横に共用裏口があり、そこを通る人に激しく吠えるのでやめさせたい」という内容のご相談でした。
室内での走り回りについては、犬の運動に対する欲求を十分に満たすことが必要であることをお伝えし、お散歩の時間や遊び方など具体的な方法もアドバイスさせていただきました。
また、共用裏口の人の出入りに対して吠えることについては、家の中全体を自由にさせていたというお話をお聞きしたため、犬の自由にできる場所を制限して「共用裏口の近くに行かせない」ことや、カーテンなどで外の様子を見えなくしたり、テレビやラジオの音などの生活音で外の様子に気づきにくくなる環境づくりをこころがけることをアドバイスしました。
日々のしつけのトレーニングはとても大切なことです。犬が近寄ってきて撫でようと思った時など、撫でる前に「オスワリ」など犬に簡単な指示を与えて従ってから撫でる習慣をつけるだけで、トレーニングの素地ができてくるのでぜひお試しください。
一度の来所相談で解決できない場合も当センターでは飼い主の方とご相談しながら新たな解決への糸口を見つけられるよう、繰り返し飼い主の方と共に考えていきます。
来所相談は、訓練士や愛玩動物飼養管理士等の有資格者が皆さまのお困りごとに対して、一頭一頭に合わせたアドバイスをさせて頂きます。
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