2023.04.30

令和5年度「来所相談」(4月)

当センターでは、事前予約制で来所による相談をお受けしています。

実施実績:4月8日(土曜)1件

相談犬種:豆柴(5ヶ月メス)

「サークルの中ではウンチをしない(外に出るまで我慢している)/「オスワリ」「フセ」ができない(エサ・おやつを見せると飛び上がる)/シャンプーが苦手/エサの匂いを嗅ぐと要求鳴きをする(毎回)/興奮しすぎておしっこを所かまわず漏らす」という内容のご相談でした。

それぞれ以下の通り助言いたしました。

〈外に出るまで排泄を我慢する〉

 くつろげる場所とトイレを離すことを提案、また、おしっこやウンチの排泄時に排泄を促す言葉「ワン・ツー」等声がけをすることで、「ワン・ツー」と声がけがあるときに排泄ができるようになり、排泄についてある程度コントロールができるようになってくることもお伝えしました。

〈「オスワリ」のトレーニングのときに立ちあがってしまう〉

 立ち上がらないようにご褒美のフードを鼻先に持っていき、コントロールしながら「オスワリ」「フセ」をさせる方法を実演し、その場で飼い主の方に練習をしていただきました。 

〈シャンプーを嫌がることについて〉

 まず体をどこでもさわれるように慣れさせたうえで濡れタオルで身体をぬぐう練習から始め、段階を踏みながら少しずつ水やシャワーに慣れさせることを提案しました。

〈食事のときの要求吠え〉

 吠えることで要求が通るという学習をしないように、吠えると同時に吠えた犬を置いてきぼりにして部屋から飼い主が出ていったり、エサを出すのを一旦やめるなどする方法についてお伝えしました。

 吠えることが犬にとって好ましくない状況になることを教えることでその行動が抑えられます。

〈興奮しすぎるとおしっこを漏らす〉  

 ことに関しては、5ヶ月という年齢の問題もあるので温かく見守ると共に、普段から興奮させ過ぎないように心がけることをアドバイスさせていただきました。

実施実績:4月28日(土曜)1件

相談犬種:トイプードル(2歳オス)

 「留守番のときに誰もいないとずっと吠えている。怖がりなので、工事の音などでも吠えてしまう。また、チャイムが鳴って人が来ると尻尾を振って喜んで吠える。人は大好きで人がいるとおとなしい」という内容でした。

 吠える行動については「外が見えると反応して吠えるので、外が見えない位置の部屋に場所を移す」といった環境整備を見直すことで吠える行動をなくしていく方法や、「クレートやキャリーに入り、そこで待てるようにする」などのトレーニング方法も併せてアドバイスさせていただきました。

 普段過ごす場所を変えてみたり、飼い主が指定した場所で大人しく待つトレーニングをすることで吠える行動を抑えることが期待できます。

 また、チャイムが鳴ると反応することについては、「玄関に行かせない」ように試みることをお伝えし、留守番については、飼い主が外出するふりをしてクレートで待てたら褒める、玄関のドアを開け閉めして少しずつ慣らしていく、などの方法もアドバイスさせていただきました。

 今はチャイムが鳴ると玄関に行き吠えることが一連の行動になっているので、チャイムが鳴ったらクレートに入り落ち着いて過ごすというトレーニングを繰り返し行うことで待つことにも徐々に慣れてきます。

 食事の際の「オスワリ」「フセ」「マテ」はできていても、食事のときやごほうびがもらえるとき以外では指示を出しても直ぐにできないというお話を飼い主さんから伺う機会が多いのですが、配達や来客時などの際に犬の興奮を抑えるためにも基本的なしつけはとても大切なことです。

 まずは何も刺激のない所で最初はごほうびなどを使いながら「オスワリ」「フセ」「マテ」が確実にできるように普段からトレーニングを繰り返し行い、状況や環境を変えてどんなときにも飼い主さんの指示で「オスワリ」「フセ」「マテ」できるようにトレーニングを重ねます。トレーニングを継続することで、ごほうびがないときでも指示に従えるようになり、、咄嗟のときにも落ち着きを取り戻せる素地が少しずつできてきます。トレーニングは日々繰り返しながら継続して行っていくことがとても重要です。

 一度の相談の場ですぐに困りごとが解決できない場合も、当センターでは飼い主の方とご相談しながら新たな解決への糸口を見つけられるよう、繰り返し飼い主の方と共に考えていきます。

 来所相談は、訓練士や愛玩動物飼養管理士等の有資格者が皆さまのお困りごとに対して、一頭一頭に合わせたアドバイスをさせていただきます。

 事前予約は下記リンクよりお申し込みください。

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