令和4年度「介助犬と歩こう!」(3月13日)

令和5年3月13日(月曜)、 今年度の締めくくりとなる「介助犬と歩こう!」を開催し、7名の方々が参加してくださいました。認定特定非営利活動法人兵庫介助犬協会理事長の北澤さんがPR犬のアリシアちゃんと一緒に来てくださいました。

くつろぐアリシアちゃん

身体障害者補助犬である「盲導犬」「聴導犬」「介助犬」について説明をしてくださった後は、デモンストレーションです。「落とした鍵を拾ってもらう」「落とした小銭を拾ってもらう」「家で離れたところにある携帯電話を取ってきてもらう」「冷蔵庫を開けてペットボトルを持ってきてもらう」などの介助動作を見せていただきました。

携帯のストラップを咥えて持ってくる

今回は、参加者の皆さまから多く質問が寄せられました。


「指示が英語なのはどうしてですか。できたときはみんな「Good boy」と褒めるのですか?」という質問に対しては、

「日本語だと「オスワリ」や「スワレ」など人によって伝え方が様々になると犬が迷ってしまうので英語で統一して指示します。私たちは褒めるときは「Good」だけにしています」と教えていただきました。


「盲導犬と介助犬の訓練期間はどちらが長いですか?」と疑問に思われた方には、

「盲導犬の訓練士さんに聞くと、介助犬の方が訓練期間は長いのではと言われます。介助犬はユーザーの方に合わせて必要な介助動作のトレーニングをオーダーメイドで行います。ユーザーの方が決まってからトレーニングを開始するのですが、その方によって要望が違うので期間も長くなります。」と説明していただきました。


「雨の日も出掛けるのですか?」という質問には、

「そのユーザーさんによります。お仕事されていたら出掛けないといけないだろうし、出掛けるのは今日は止めておこうか、車にしようかなども選択されます。出掛ける場合、レインコートを着させてからハーネスをつけられる方もいらっしゃいます。トイレは家の中でするように訓練しているので外ではしないです」と、実際のユーザーの方がどのようにされているか、お話を聞かせていただきました。

質問の後はアリシアちゃんと交流する時間も作ってくださり、実際にデモンストレーションで見た介助動作を体験する時間も作ってくださいました。


ハーネスのつけ方も見せていただきました
脇の部分をマジックテープで留めます

日本で活躍している介助犬は現在53頭で、兵庫県では2頭だそうです。まだまだ認知されていないとのことです。より多くの方々に介助犬のことを知っていただき、必要とされる方にユーザーになっていただけるよう、普及啓発が不可欠です。

来年度も引き続きプログラムを開催いたしますが、来年度からはプログラム名を

「教えて!介助犬」と変更して開催いたします。

多くの方々のご参加をお待ちしております。



「教えて!介助犬!