令和4年度 「犬とともだちになろう」(10月30日)

10月30日(日曜)、暖かく過ごしやすい午後、「犬とともだちになろう」を開催し、9名の子どもたちが参加してくれました

犬とともだちになる前に、まずみんなで犬の気持ちについて考えました。

「犬はみんなみたいに言葉で話しをして、自分の気持ちを言えるかな?」と尋ねると、しばらく考えた後、「しっぽを振ったりしてる」などの答えが返ってきました。

その後、イラストを見ながら再度子どもたちに尋ねると、「おやつがほしいって思ってる」「怒ってる。毛が逆立ってる」「寂しそう。悲しそう」など、それぞれ思ったことを発言してくれました。犬にも「喜び(楽しい)」「怒り」「悲しみ」など人間と同じように感情があり、その感情・自分の気持ちを体で表現しています。言葉を話す代わりに、体を使って表現することを「ボディランゲージ」と呼んでいます。



犬のボディランゲージについて学んだ後は、いよいよ3頭のわんちゃんたちの登場です。今回参加してくれたのは、フワちゃん、ボンボンちゃん、ワナビーちゃんです。わんちゃんたちが登場すると、みんな一斉に笑顔になりました。




最初に、スタッフが犬との挨拶の仕方を実演しました。その後で実際に子どもたちにも挨拶の練習をしてもらい、3つグループに分かれてそれぞれのわんちゃんたちと順番に挨拶をしてから交流しました。

お膝の上にわんちゃんを乗せてもらったお子さんは、「あったか~い」と嬉しそうです。

今回参加した中で一番小さいお子さんは、最初はなかなかわんちゃんに触れることができませんでしたが、わんちゃんたちが落ち着いて接してくれている様子を見て、3頭目のわんちゃんのときには自分からそっと触って撫でることができました。ボランティアで参加してくれているわんちゃんは、トレーニングを受けて飼い主さんと共に訪問活動の経験を積んでおり、子どもたちと接するときにも興奮したり吠えたりせずに優しく接してくれますので、日頃わんちゃんと接する機会の多くないお子さんも、ゆっくりと時間をかけて関わってもらうことができます。



3頭のわんちゃんたちと楽しく過ごした後、子どもたちに「わんちゃんたちが生きているってことはどうしてわかったかな?」と質問しました。子どもたちからは、「犬が動いていた」「あたたかかった」など、様々な答えが返ってきました。


そして、生きていることを確かめるため、拡張心音計を用いて3頭のわんちゃんたちの心音を聞いた後、子どもたちのひとりひとりの心音を聞いてみました。



「音の大きさが違った」「速さが違った」「リズムが違った」「みんな全部違った」など、わんちゃんたち一頭一頭の心音の違い、子どもたちひとりひとりの心音の違いに気づいていました。犬も人間もみんな「自分だけのたったひとつのいのち」を持っていることを感じ取ってくれていました。



「犬とともだちになろう」では、訪問活動の経験豊富な犬に接しながら、犬の気持ちについて学びます。また、同時に犬との正しい接し方を学ぶことは、咬傷事故を予防するだけでなく、犬(他者)の気持ちを想像したり寄り添う気持ちの大切さを考えるきっかけにもなります。参加してみたい方は、下記のリンクよりお申し込み下さい。

犬を飼っている人も飼っていない人も、これから飼おうとしている人も、どなたでもご参加いただけます!

 


犬とともだちになろう