令和4年度「いきものといっしょ」(10月29日)

10月29日(土曜)、副読本「いきものといっしょ」を使った教室を開催し、小学生の兄妹と付き添いの保護者の3名の方が参加してくださいました。

この教材は、まずは自分の身の周りにいる動物を書き込んでいくのですが、「街」にいる動物を書き込む箇所では、これまで自分が飼育したことがある動物を含めて、たくさん思いつく動物の名前を書いてくれました。



文字で書くよりも絵で表現したいときには、絵を描いて発表してもらいます。小学1年生のお子さんは、描きながら「金魚の色ってこんなんだったなあ~」と思い出しながら色塗りもしてくれました。



次に、神戸の街のイラストを見て、様々な人と動物の関わりを探していきます。
猫が車に轢かれそうになっている場面を見て、「事故に遭ったら危ない!」ということに気づき、猫の室内飼育の重要性についても学んでもらいました。
ハトにエサやりをしている場面では、「人間からエサを貰うことを覚えてしまうと、自分でエサを見つけられなくなったら生きていけなくなる」という気づきもあり、「一見、ハトにやさしくしているみたいに見えるけど、自分でエサを探す力を奪ってしまう!」としっかり考え、小学3年生のお子さんは自分の意見として発言してくれました。



最後には、動物の気持ちを想像して、動物との関わり方についてどんなことに注意すればよいのか考えます。イラストをヒントに、「自分の家で飼える犬猫の数って2頭くらいかな?」「オス同士とかメス同士で飼ったら大丈夫かな?」と兄妹で意見を交わしてもらいながら、飼育困難な数にまで犬猫を増やさないよう、「多頭飼育」や「不妊手術」についてスタッフと一緒に考えました。
学校飼育動物や家畜について考えるところでは、「きっと、動物たちも大好物をエサにしてもらって食べたいと思っているはず!」という意見が出たり、野生動物のところでは、「出会ってしまったらびっくりさせないように、静かに人間の方が逃げた方がいいと思う」という意見も出ました。




「いきものといっしょ~みぢかなどうぶつに目をむけてみよう~」の冊子の裏表紙には、『わたしたちとともに生きるたいせつな「いのち」』という言葉が書かれています。



「共にいきるたいせつな「いのち」について学ぶことができるのが、この『こうべ動物共生センター』なんですよ」というスタッフの説明に、学校でもたくさん漢字を学習している3年生のお子さんが、「共生」という漢字を書いて、「こう書くんだよね」と示してくれました。日々の生活の中で自然に「共生」という言葉に触れる機会が増えると、自ずと自分以外の存在のことについても考える機会が増えます。こうした学習を通して、子どもたちが自らその関係性に気づいてくれることを願って実施をしています。

ふれあい室の中でいつもみんなを見守っている「張り子」の動物に興味を持ってくれたので、プログラム終了後に実際に張り子の犬を触って感触を確かめてもらいました。「粘土でできてるんだよね?」「発砲スチロール?」「段ボールかな?」と兄妹で予想してくれましたが、「書道のときにも使っている紙じゃないかな」とお母様がヒントをくださったので、「新聞紙や!」と正解にたどり着きました。


張り子を抱いてハイ、チーズ!(掲載許可をいただいています)


「いきものといっしょ」は毎週土曜日に開催しています。お子さんだけでなくご家族で学んでいただける内容になっておりますので、是非一度ご参加ください。ご予約をお待ちしております。

いきものといっしょ