令和4年度「いきものといっしょ」(8月19日)
8月19日(金曜)、神戸市立公民館サマースクールの共催教室(公民館と他施設との共同企画の教室)である「動物愛護スクール」の中で、「いきものといっしょ」のプログラムを実施し、午前は小学3・4年生が10名、午後は小学5・6年生が10名参加してくれました。
神戸市立公民館サマースクールは、神戸市内の各公民館(住之江・葺合・清風・長田・南須磨・東垂水・玉津南)が、児童や青少年の健全な育成に寄与することを目的として、夏休み中の児童・生徒を対象にそれぞれの公民館や市内各地のさまざまな施設を会場として実施している体験教室ですが、今回の「動物愛護スクール」は、こうべ動物共生センターの会場を使用して開催することとなりました。
「いきものといっしょ」は、通常は毎週土曜日に実施しているプログラムで、付き添いの保護者の方も一緒にご参加いただいていますが、今回の「動物愛護スクール」は、子どもたちだけでグループ分けを行いました。他の学校の子とも初めて顔を合わせ、テーブルを囲んで意見交換したり相談したりしながら学びました。
私たちの周りには様々な種類のたくさんの動物がいますが、それぞれの動物との関わり方は違います。私たちの家庭の中にいるペットは一緒に生活をする家族の一員で、飼い主である人間はペットが生きている間ずっと世話をします。
学校などで育てられている動物は、係や委員の人など、役割を決めて学校のみんなで大切に世話をします。
野生動物は人間が世話をせず、自分の力で生きています。
イラストの中から、神戸の街で暮らす人と動物との様々な関わりを探しました。
子どもたちが様々な意見を交わしながら、人と動物との関わりに気づき、それぞれの動物の気持ちを想像して、どんなことに気をつけていけば良いのか一緒に考えました。
「車の中の猫が熱中症になりそう!」
車の中はとても暑くなるので、短い時間でもペットを置いておくのは危険です。エンジンをかけたままクーラーをつけることも必要ですが、地球環境に優しくありませんので、共に出かけるときは一緒に休憩できる場所を探すことも大切です。
「調子が悪そうなときは動物病院に連れて行く!」
動物も病気になることがあるので、体調が悪そうであれば動物病院に連れて行きます。病気のときだけでなく、病気にならないための予防も大切です。普段から、動物の様子をしっかり観察しておくことが大切です。
「動物を捨ててはいけない!」
子どもたちはみんなそう答えてくれますが、「捨てないためにはどうしたらいいかな?」と投げかけてみると、「増えないように手術する」という意見だけでなく、増えてしまったら「飼ってくれる人を探す」という意見も出ました。まずは飼育する前に最後までお世話ができるかどうか、しっかりと考えておく必要があります。
「野生動物にはエサをあげない!」
人間がエサやりをしてしまうと、野生動物が自分の力でエサを取ることができなくなるだけでなく、人間が住んでいる場所に頻繁に出てくるようになります。そうなると、食べ残しやフンの問題などできれいな環境を保てなくなり、お互いに住みにくい環境になってしまいます。
私たちと共に生きる大切な「いのち」について学んだ子どもたちからは、
- 「いろんな友だちと一緒に、動物を大切にしなくてはいけないということを学べた」(3年生)
- 「知らないことをいっぱい知れたし、自然で生きている生き物にエサをあげてはいけないこともわかった」(4年生)
- 「生き物の気持ちを考えたので、家で飼っている生き物との関わりに生かしたい」
「犬や猫など責任を持って飼わないといけないということが改めてわかった」(5年生) - 「動物の気持ちをもっと考えたい」(6年生)
という感想が寄せられました。
「いきものといっしょ」は、毎週土曜日に開催しております。今回の「動物愛護スクール」のように子どもたちだけで受講していただくことも可能です(定員12名)。学童保育や子ども会等グループでの受講希望がございましたらお問い合わせください。
参加希望の方は以下のリンクよりお申し込みください。