令和4年度「お散歩診断」(6月16日)

4月、5月と、2回続けて雨天のため中止となったお散歩診断。

6月16日(木曜)、曇天ではありましたが、講師に渡辺ひろこ先生をお招きし、10組の参加で令和4年度最初のお散歩診断を開催しました。

最初に、わんちゃんたちの首輪のサイズが合っているかを確認してから、リードは手繰り寄せて短めに持つという持ち方についてアドバイスを頂きました。散歩時に安全な距離を保つのは飼い主の役割であり、犬ではありません。

お散歩診断に参加される飼い主さんのお悩みとして「他者(他犬)に向かって吠える」ことがよく挙げられますが、日頃から犬の動きをコントロールせずに好きなように歩かせていると、好きなように吠えてしまいます。

わんちゃんたちが落ち着いて歩けるように間隔を取りながら散歩のスタートです。「前方から歩行者が来たときや、他の犬が来たときに吠えなければ褒める」を心がけて歩きました。褒めるタイミングは、先生が横からアドバイスをして下さいます。



一緒に歩くだけでなく、ゲームの中でも「自分が飼っている犬が吠えない距離を知る」「適切なリードの長さを保つ」ということを学びました。「わんちゃん版フルーツバスケット」では、「立ち耳のわんちゃんと、垂れ耳のわんちゃん」という合図で2つのグループに分かれ、集まって5秒間吠えなければ成功!その後、「黒い子・茶色い子・白い子」「大型犬・中型犬・小型犬」という具合に、指定されたグループごとに集まり、吠えない状態のときの距離やリードの長さを確認しました。




2つ目のゲーム「あっちむいてほい」は、飼い主さんがジャンケンなどに気を取られているときでも自分の犬に意識を向けることができているかが試されます。リードを短めに持ってお互いの距離を保っている状態だと、わんちゃんたちも飼い主さんの横で落ち着いて座っていました。



ゲームを通して学んだ後は、先生の前で5秒以内におすわりが出来たわんちゃんから共生センターに戻ります。普段とは違う状況の中でも飼い主さんの指示を聞いて座ることができるかどうか!?どのわんちゃんも、5秒以内に「オスワリ」ができるようになり、散歩のスタート時には吠えていたわんちゃんも、帰り道では吠えることなく歩けるようになりました。飼い主の皆さんも、ハンドリングや距離の保ち方などのコツを習得してもらえたようです。




また、日常の散歩中にどうしても他犬と出会ってしまうこともありますが、リードを引っ張って無理に犬を移動させるのではなく、例えばご褒美で犬を誘導して、自分の犬と相手の犬の間に飼い主さんが入ることで犬同士を近づけないようにする方法も伝授してもらいました。



最後の質問タイムでは、「散歩中に小さい子が触らせてほしいとやってきますが、どうしたら良いですか?」と質問がありました。

先生からは「犬の本能として苦手なものもあります。子どものことが苦手な場合、触られるのが苦手だと説明し、犬と子どもの間に飼い主が入るなどして、怖がっている自分の犬は飼い主が守ります。このように回避することで過剰反応もしなくなってきます。怖がって吠えることもなくなってきます」とご回答いただきました。

今回学んだことを毎日の散歩時に実践することで、散歩でのお困りごとの解消につなげていただければ幸いです。

次回のお散歩診断は秋の開催を予定しています。

開催日の1ヶ月半前を目途に参加者募集を開始しますので、以下のリンクよりお申し込みください。


「お散歩診断」