令和4年度「介助犬と歩こう!」(6月27日)
6月27日(月曜)、3名の参加者とともに「介助犬と歩こう!」を開催しました。
認定特定非常利活動法人兵庫介助犬協会理事長の北澤さんとスタッフの飯田さんが、介助犬のPR犬・アリシアちゃん(4歳・女の子)と一緒に来てお話してくださいました。
最初にパネルで身体障害者補助犬の説明があり、盲導犬、聴導犬、介助犬がそれぞれ社会でどのような役割を果たしているのか紹介してもらいました。
デモンストレーションでは、実際に介助犬のお仕事を見せてもらいました。「床に落ちた小銭やカードを拾う」動作は、ユーザーさんが無理に自分で拾おうとして転倒するのを防ぐことにつながり、「離れた場所にある携帯電話を持って来る」動作は、ユーザーさんが動けなくなってしまった際に助けを呼ぶ場合に必要となります。「冷蔵庫を開けてペットボトルの飲み物を持って来る」動作は、ユーザーさんがこまめに水分補給をしなければいけない場合等の助けになります。
介助犬は、全頭が同じ訓練を受けるのではありません。ユーザーさんの障害の程度によって介助動作が異なるため、そのユーザーさんに必要な介助を行うための、いわゆるオーダーメイドの訓練を行うとのこと。
訓練といっても厳しいことを無理やり教えるのではなく、例えばボール投げやロープの引っ張り合いなど、遊びの延長が訓練となり、様々な介助動作の基本となります。投げてもらったボールを咥えて持って行くとまた投げてもらえる。その繰り返しが楽しくなってくると、ボール以外のものでも咥えて運ぶことができるようになります。引っ張り合いの場合は、犬が強く引っ張ってある程度の力を加えたら、人間が離します。すると、引っ張ることが楽しくなり、何回も繰り返して遊びます。これらが「ルールのある遊び」となり、咥えて持ってくる動作が「落ちたものを咥えて拾う」「携帯電話のストラップを咥えてユーザーさんに渡す」、引っ張る動作が「冷蔵庫等のドアを開ける」といった介助動作につながっていくのです。
介助犬としての訓練が始まる前には、パピーウォーカーさんのご家庭で、月齢2ヶ月頃から1歳くらいまで育ててもらっている間にたっぷり遊んでもらっているとのこと。「遊びのルール」として、おもちゃは与えっぱなしにするのではなく、遊びのスタートと終わりは人間が決めて、一人遊びより人間と遊ぶのが楽しい!と思う体験を繰り返すそうです。
次回は10月2日(日曜)の開催を予定しております。ひとりでも多くの方に介助犬について知っていただく機会になることを願っています。是非ご参加ください!