2024.06.16

令和6年度「災害時のペットとの同行避難シミュレーション」

来年は阪神・淡路大震災から30年を迎えます。被災動物の救援事業を行った神戸市で、6月16日(日曜)、こうべ動物共生センターで「災害時のペットとの同行避難シミュレーション」を開催しました。ペットも一緒に参加する避難シミュレーションは今回が初めてとなります。当日は、こうべ動物共生センターから新しく家庭に迎えていただいた8頭の犬たちと、そのご家族の皆さんに参加していただきました。

昨年、8月に神戸市が作成した「災害時のペットとの避難ガイドライン」の概要説明、ペットと一緒に避難できる避難所情報等の紹介の後は、「大雨による土砂崩れの危険性が高い」と神戸市から避難指示が出されたことを想定し、実際にペットを連れて一緒に避難した場合のシミュレーションを行いました。

避難者である飼い主さんたちご自身で、その場にあるものを活用し、ペットの飼育スペースを設営していただきました

その後、飼い主の皆さんには2グループに分かれて、避難所でどのようにペットの世話をするか話し合っていただきました。

「人間用の避難グッズは備蓄があるかもしれませんが、ペットの避難グッズはないだろうから、予め準備しておかないといけないですね。給餌、トイレ、散歩も時間を決めたり役割分担をして、飼い主同士協力し合うようにできればいいのでは」

「ペットを飼っていない人も避難されてくるので、騒音やにおい対策を考える必要がありますね。他の避難者の方々ともコミュニケーションを取って、情報を共有するようにしてはどうでしょうか」

また、避難所管理者から「ペットを連れていない人から、エサや排泄物の不始末によるにおいや抜け毛について苦情が出ています」と聞かされた場合を想定し、その対策についても話し合っていただきました。

・回数を決めて飼い主が掃除をする

・散歩させる場所に配慮して、ペットシーツを使ってにおいが残らないようにする

・抜け毛は自分の犬だけでなく、気づいたら掃除をする

・ブラッシングをして、人の近くで毛が落ちないように気をつける

等、限られた時間の中で意見を出してもらいました。

同行避難シミュレーションの後は、公益社団法人神戸市獣医師会 狂犬病予防公衆衛生理事・災害担当理事の河口先生より、災害に備えたペットのしつけと健康管理に関する講義をしていただきました。

キャリーケースやケージ等に日頃から慣れておくことや、避難所では全く知らない人が大勢いる環境になるため、普段から家族以外の人からおやつをもらう等して、人と接することに慣れておくことの重要性についてお話をしていただき、「飼い主さんが守ってくれるという安心感を与えられるよう、日頃から信頼関係を構築しておくことが大切です」とアドバイスもいただきました。

参加された飼い主さんからは、「全避難所のうち8割はペットを受け入れると聞いたが、市民は知らないと思うので伝えてほしい。連れて行ったけど入れないという状況も起こりうるのではないか。どこにどれだけのペットが避難してくるか、市はどこまで把握されているのですか」「飼い主も自分でできる避難準備はするが、ペットを受け入れてくれるのであれば、市ももう少し踏み込んで避難所について話し合って準備を進めてほしい」といったご意見がありました。

神戸市からは、ペットの避難頭数の把握については今後の課題としながらも、日頃から地域の散歩仲間のコミュニケーションを大切にして災害時に協力し合える関係づくりが大切であることや、フード等救援物資が行き届くまで持ちこたえる備えを心がけ、自分のペットに必要なものを準備しておいていただきたいことを飼い主の皆さんにお伝えしました。

当日の様子をサンテレビの「ニュースSUNデー」で放送していただきました。

6月17日(月曜)読売新聞朝刊(神戸版、阪神版、淡路版)で記事を掲載していただきました。読売新聞オンラインでは、読者会員限定の紙面ビューアーで当該記事をご覧いただけます。https://www.yomiuri.co.jp/

災害時のペットとの避難ガイドラインは以下のリンクよりダウンロードできます。https://www.city.kobe.lg.jp/documents/6370/guideline-of-evacuation-with-pets.pdf

災害時の避難所に関する情報は以下のリンクよりご確認ください。https://www.city.kobe.lg.jp/a46152/bosai/prevention/evacuation.html#b

ペットの防災対策については、以下のページをご参照ください。https://www.city.kobe.lg.jp/a84140/kenko/health/hygiene/animal/bousai.html