2022.09.11

令和4年度「わんちゃん読書会(R.E.A.D.プログラム)」(9月11日)

9月11日(日曜)、「わんちゃん読書会(R.E.A.D.プログラム)」を開催し、3名の子どもたちが参加してくれました。今回、ボランティアで参加してくれたわんちゃんは2頭、フワちゃんと和並(ワナビー)ちゃんです。

 

このプログラムでは、「一人で読む」「スタッフに対して読む」「犬に対して読む」の3つの条件で本を読み、比較研究を行います。一人で読むときやスタッフに対して読むときには少し緊張した面持ちで読んでいる子もいますが、犬に読み聞かせをするときには、和やかに読んでいるように感じられます。

 

 

 

 

 

3つの条件で読み終わった後は、参加してくれたわんちゃんたちとの交流の時間を設けています。

 

子どもたちもわんちゃんとすっかり仲良くなって、リラックスして寝転がる姿も見られます。

 

 

「わんちゃん読書会(R.E.A.D.プログラム)」は、人と動物の相互作用についての研究を行うことを目的としていますが、今回は、参加してくれている犬にどのような心理的影響があるかを調べる方法についてご紹介します。

犬の研究については、セラピー研究フィールドアドバイザーを務めていただいている大阪公立大学の島村俊介先生にご協力いただいています。犬にはバイタルセンサー(生体の微弱な変化を電気信号として記録する装置)を装着してもらって心拍計測を行うと同時に、プログラム前と終了後にそれぞれ10分間、安静状態の観察も行っています。

また、唾液を採取することで、愛情ホルモンとも呼ばれるオキシトシン等の濃度を測定します。唾液採取の際は、犬の口中の唾液をスポンジに含ませて採取し、それを遠心分離機を使って分離します。

 

また、子どもたちを撮影するカメラとは別のカメラで読み聞かせ中の犬の様子を撮影し、撮影動画から犬の表情や行動についても調査します。このようにして、このプログラムが犬に与える影響について検証を行っています。

今後開催する「わんちゃん読書会(R.E.A.D.プログラム)」に参加されるお子さんを募集していますので、以下のリンクよりお申し込みください。

 

わんちゃん読書会