令和4年度「楽しくしつけを学ぼう~ドッグスポーツにチャレンジ!」(10月14日)

10月14日(金曜)、高山美佐先生をお迎えして「楽しくしつけを学ぼう~ドッグスポーツにチャレンジ!」を開催しました。まだ日中の暑さが残っているため、屋外ではなく室内で開催し、7組の方が参加されました。

このプログラムで取り入れているドッグダンスは、ケーナインフリースタイルと呼ばれ、ドッグスポーツの一種です。基本的なしつけ「オスワリ」「フセ」「マテ」等のほか、様々な動きを組み合わせて、音楽に合わせて人と犬が一緒にダンスをするものですが、世界大会が開催されるほど国際的にも人気の高い競技です。

日常のしつけを基に、新たな動きにも挑戦していくことで、飼い主さんと犬とのコミュニケーションも深まり、楽しくしつけを学んでいただくことができます。




まずは犬を自分の左側につける「ポジション」の練習をしました。飼い主さんとわんちゃんが同じ方向を向くのが最初は難しく感じられたペアも、先生にアドバイスをいただきながら練習すると、段々できるようになっていきます。

次は「オスワリ」の状態から飼い主さんがわんちゃんの周りを1周します。先生は「できたらしっかり褒めてあげて!」と皆さんに声を掛け、飼い主さんのそばに行って指導されながら、わんちゃんたちをたくさん褒めてくださいます。犬の脳は、人間の話す言葉やイントネーションに反応する領域があるだけでなく、褒め言葉に感情が伴っていると、褒め言葉などごほうびの受容や期待に関係する領域が活性化することも研究で明らかになっているそうです。このような研究からも、人が感情を込めて一生懸命褒めることは、犬との関係構築において、とても大切なことがわかります。楽しい時間を一緒に過ごし、飼い主さんとのコミュニケーションで褒められる経験を積み重ねることは、互いの絆を深めていくことにつながっていきます。




基本的なしつけの動きに加えて、対面で「オテ」「オカワリ」といったトリック(芸)の練習もしました。日頃からご家庭でされているしつけやトリックも取り入れて徐々に音楽に合わせるポーズへとつなげていきます。




飼い主さんとわんちゃんがコミュニケーションをはかりながら、少し難しい技にも取り組みます。今回は、飼い主さんの股の間をくぐる「8の字くぐり」にチャレンジしました。




最後は、「今回練習した動きを全てつなげてやってみよう!」と先生から声が掛かり、音楽に合わせて動きます。わんちゃんたちは堂々とした振舞いで飼い主さんを意識して集中力を見せてくれました。



先生から、「皆さんご自身が楽しいねと思ったり、わんちゃんとの距離が縮まればそれが一番です。わんちゃんと一緒に楽しい時間を過ごせたら、有意義ですよね!」という言葉をいただき、参加された皆様からも笑顔と共に大きな拍手をいただきました。

「オスワリ」「フセ」「マテ」など基本的なしつけを取り入れつつ、新たな動きや技も学びながら、音楽に合わせて踊る「ドッグダンス」。しつけは人と犬が暮らしていく上で周りに迷惑をかけないように人間社会のルールを教えるものですが、同時に飼い主さんと犬との絆を強くするものでもあります。「ドッグダンス」はわんちゃんとのコミュニケーションを通して絆を深め、楽しい時間を共有することができ、また、高齢の方にとってもわんちゃんと共に身体を動かすきっかけにもなりますので、今後、さらなる展開が期待されるプログラムです。是非一度ご参加ください。


楽しくしつけを学ぼう~ドッグスポーツにチャレンジ!